「家の片づけを始めても、なぜかなかなか進まない」と思うことってありますよね? そんな悩みを10年以上前からブログでつづったことで、モノに囲まれた暮らしから「もたない暮らし」に変えた人気ブロガーのriamo*さん。そんなriamo*さんの著書『「もたない暮らし」の始め方』(すばる舎)から、誰でもすぐに試せる「片づけ上手になる工夫」をお届けします。
ピンクや水色の洗濯バサミをステンレスに
落ち着ける部屋にするために、家の中のテーマカラーを決めると、スッキリまとまります。
私が選んだカラーは、白、木目、シルバー、黒、グレー。
結婚当初、デパートで購入したのは、グリーンにイエローのラインが入った、チェックのカーテンでした。
それにあわせたレースのカーテンは、珍しい薄いイエロー。
売り場で見ると、とても素敵に見えました。
まもなく新居に移り、大きなソファの色はネイビー、クッションはグリーンでした。
1つひとつはお気に入りのものでも、それがあわさると、なんともチグハグな印象に。
モノを減らしていくと同時に、気になってきたのは、家の中のカラーでした。
当時、ベランダの洗濯バサミの色が、水色やピンク色でした。
洗濯物を干しながら、目についた洗濯バサミに、ふと、何かが違うと感じました。
洗濯バサミの色なんて、これまでは少しも気にしたことがなかったのに、もたない暮らしを始めると、どんな小さなものにも意識が向くようになりました。
色とりどりの洗濯バサミを、すべてステンレスに変えたとき、ものすごくスッキリと感じたことを今でもよく覚えています。
ポップなインテリアで揃えているという方は、センスがあって、一見ごちゃごちゃしていても、そうは見せないテクニックがある。
そんなセンスは到底なく、なんとなくで選んだものは、色の氾濫になってしまいます。
布団カバーはピンクが好き。タオルはブルー、ラグは花柄、キッチンのポットは赤!......なんて、それぞれアイテムで好きな色を選んでいると、家の中が一気に落ち着かないことになってしまいます。
無印良品の店舗が居心地良い理由
無印良品の店舗が好きです。
無印良品の店内は、とても居心地が良く、つい長居してしまう場所。
それはなぜかというと、派手な色がないから。
木目やアイボリーが、とても穏やかな落ち着いた気分にさせてくれるのです。
売り場にモノがたくさんあっても、色が揃っているだけで、雑多な印象ではなくなります。
それに対して苦手な場所は、リサイクルショップ。
誰かの不用品が、いろいろなところから持ち込まれた店内は当然、色もごちゃごちゃ。
モノから受ける圧迫感が強すぎて、すぐに出たくなります。
私は残念ながら、色で遊ぶセンスは持ち合わせておりませんので、できるだけ色のないものや柄のないものを選ぶようにしています。
ワンポイントやロゴ、キャラクターのないもの。
ワンポイントやロゴがあったほうが、おしゃれに見えそうだけど、それを家の中に置いたときは、ちょっと邪魔をしてしまうのです。
シンプルなものを選ぶだけで、部屋が整って見えます。
どんなに小さなものでも、そこにこだわりを持つと、暮らしが充実してきます。
もしあなたの部屋が、なんだか落ち着かないと感じているのなら、それは色から来る刺激を受けているのかもしれません。
無印良品の店舗のように色のトーンを揃えると、スッキリした暮らしが待っています。
イラスト:ナカイミナ
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