苦手なことは極力「プロ」の手を借りる~残業を減らすワザ/時短術大全(2)

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毎週月、火、水曜更新!

あなたは自分の時間を有効に使えていますか?
仕事時間を1日10分短縮できたとすると、1年間で40時間の短縮になります。すると5年で200時間、そして10年では400時間も短縮できるのです!
時短術の集大成となる1冊「時短術大全」から、ビジネスに役立つテクニックを連載でお伝えします。
未来のために、今できる小さなことから始めてみましょう!

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前の記事「30分の残業を30分の「前業」にシフト~残業を減らすワザ/時短術大全(1)」はこちら。

◎絶対に残業しない方法

1.残業時間を自分への投資に使う

「必要のない残業はしない」と決めてそれを実行すると、自分の時間ができる。その貴重な時間を、自分に投資しよう。まずオススメしたいのは、学校に行ったり資格を取ったりすることである。学校にはいろいろな分野からやって来た人がいるので、会社の中だけで長い時間を過ごしていたときには考えもしなかった価値観や考え方を知ることができる。それは新鮮な驚きであり、その後も公私にわたって役に立つだろう。そして資格を取得できたら、それは一生の宝物になる。

投資といっても、仕事に関わることとは限らない。趣味に没頭する時間を持ったり、プライベートを充実させたりするのもいいだろう。自分を豊かにするのが、自分への投資なのである。

 

2.「今日は○時に帰ります」で後には引けない状況を作る

仕事が長引いて残業するのが当たり前になっているなら、「今日は○時に帰ります」と宣言してしまおう。もちろん、まわりの人に迷惑をかけないよう下準備をしておかなくてはならないが、自分で言ったからには、その時間までに業務を終わらせようと必死で頑張ることになる。

やってみると、残業続きなのは上司や部下のせいばかりではなく、自分も時間を無駄にしていたことに気がつくことだろう。その結果、少しでも効率が上がるよう、仕事の仕方を工夫することになる。

たまには後に引けない状況に自分を追い込んでみると、自分の持っていた潜在能力が目を覚ますかもしれない。

 

3.苦手なことは極力「プロ」へ

未経験の仕事や苦手な分野、時間のかかる業務を独力で行おうとすると、その手間と労力は莫大なものとなり、結果的に残業を余儀なくされる。こうした仕事はできる限り手放して、その道の「プロ」に任せるのが上策である。

たとえば清掃や引っ越しなどの作業、社内研修の講師、総務や庶務の業務など、プロに任せたほうがいい仕事はさまざまだが、費用対効果を考慮しながら、外部にアウトソーシングしていくほうが効率的だ。

 

4.期限に間に合わなそうなときは周囲を巻き込む

ビジネスの世界において、決められた期限を守ることは絶対的な条件である。たとえ未完成の場合であっても、提出することを最優先としなければならない。

しかし、未完成の仕事を提出することで信頼を失いかねない場合などには、決して1人で抱え込まないこと。すぐに上司に状況を報告し、その指示に従うだけでなく、周囲の人に相談し、手の空いている人に手伝ってもらうのも有効だ。業務内容にもよるが、外部に任せてもいいものなら、どんどん外部の力も借りよう。業務量が多い割に優秀な成果を残し続けている人は、そうやって自身の負担を上手に減らしているケースも少なくない。

周囲を巻き込むことに心苦しさを感じる人もいるかもしれないが、仕事が台無しになることのほうが、はるかに深刻だという事実を肝に銘じて、すぐさま行動するようにしたい。

 

5.「残業しない」決意こそ残業を減らす

「仕事のスピードを上げれば残業が減る」と思われがちだが、そうではない。実際には「残業をしないと決めれば仕事のスピードは上がる」のである。

その際に重要になるのが「帰る勇気」だ。定時になったら席を立って、会社を出る。その勇気を持たない限り何も始まらない。

特に、ダラダラと残業しがちな人の場合、「絶対に定時で帰る!」という強い決意を持つことが、悪い習慣から抜け出し、短時間で成果を出すことにつながっていく。

 

次の記事「外出は「出発時間」も手帳に記入~スケジュール管理のワザ/時短術大全(3)」はこちら。

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時短術大全
(生産性改善会議 / KADOKAWA)
本書は仕事に関する時短術を集めた、集大成となる1冊。時間の使い方が圧倒的にうまくなる411のテクニックを集めました。仕事が早いか遅いかは、知っているか知らないかの違いだけ。時短術を活用することで、少しずつ自分の時間は増えていきます。そして、その効果は必ず将来あらわれます!

 

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