「見せる」と「隠す」をしっかり分けて!「明るいキッチン」の作り方/物を捨てない「寄せる」片付け(2)

「片付け」と聞くと、「物を捨てなきゃ...」と思っていませんか? 年末に向けて、新しく提案したいのは、無理をして物を捨てない「寄せる」片付け。思い出の物とともに、くつろげる家で新年を迎えましょう。整理収納アドバイザー1級を持つ、古堅純子さんに「寄せる」片付けについて教えていただきました。今回はキッチン編です。

タテのラインを意識<キッチン編>

キッチンの片付けは"見せるところ"と"隠すところ"をしっかり分けることが重要。

「"見せる"と"隠す"さえできれば、キッチンが明るく清潔になって料理を作るのが楽しくなります」。

[ポイント①] 食器を置く場所は使う頻度で決める

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棚から食器や調理器具を全て出して、いちばん使う、たまに使うなど使用頻度で仕分けましょう。

【Before】湯飲みやグラス、小皿ばかりが並ぶ棚。ゴールデンゾーンの棚にこれはもったいない。

「見せる」と「隠す」をしっかり分けて!「明るいキッチン」の作り方/物を捨てない「寄せる」片付け(2) 2012_P022_02.jpg【After】食器棚には食器しか入れないという思い込みをなくす

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左扉にお酒を置いたのはダイニングテーブルに近いから
コンロの後ろにある棚は食卓にも近い場所。「毎日飲むお酒やコーヒーは食器と一緒に入れると出し入れが楽で散らかりません。左扉が飲み物、右は食事ラインに分けました。左扉にお酒ラインを作ったのは食卓に近いからです」。

[ポイント②] コンロの周りは「出す」か「しまう」か

【Before】使った物が出しっぱなしに。物の定位置が決まれば使うたびに戻すことができます。

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【After】よく使う物は「出す」たまに使う物は「しまう」

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作業スペースと出窓は最小限の物だけ置いて
コンロとシンクの間の作業スペースは、極力物を置かないこと。「油で汚れた調味料や器具を使用前に洗うのは時間のロスです。棚や引き出しにしまって最低限の物だけ出しましょう。出窓も埃がたまるので、同様です」。

[ポイント③] ラックの中身は高さを揃えて美しく

【Before】高さも種類もバラバラな調味料や乾物。乾物や缶は目線から隠れる棚にしまうのがコツ。

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【After】並べ方だけでキッチンの景色が変わる

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左から右に向け高くなる「背の順方式」で収納
スライド式の収納棚には調味料や乾物がどっさり入っています。「乾物は見えないスペースに隠し、目につく棚は、調味料の高さを揃えて並べ直しました。これだけですっきりと清潔感が出て見栄えもよくなります」。

【ここに寄せた!】

コンロ周りの作業スペースに置いてあった調味料や容器は、収納棚の2番目(スライド式の奥)に寄せました。目隠しできるので見た目もすっきりとします。

【まとめ読み】特集「年末のらくらく片付け」記事リスト

取材・文/中村三枝子 撮影/草間大輔

 

<教えてくれた人>
古堅純子(ふるかた・じゅんこ)さん
整理収納アドバイザー1級を持つ、片付けのプロ。個人宅をはじめ、企業内での整理収納コンサルティング、家事効率化支援事業を展開。テレビや雑誌への出演、書籍も多数出版。

この記事は『毎日が発見』2020年12月号に掲載の情報です。
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