いよいよ「平成」が終わりを迎えます。ニッポンが駆け抜けてきたこの30年間、何が起こり、何が変わったのか......。「とらえどころのない時代」と言われがちな「平成」とは一体何だったのか、この機会にわかりやすいイラスト図解とともに振り返ってみましょう。
※この記事は『雑学ニッポン「出来事」図鑑』(KADOKAWA)からの抜粋です。
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STAP(スタップ)細胞騒動【2014(平成26)】
" 万能細胞"は果たして本当に存在したのか!?
万能細胞とされる「STAP 細胞」発見についての論文が学術誌に掲載され、大きな話題に。ところがその後、この実験結果に疑問が呈され、実験結果や再現性について捏造だったのではないかとの物議を醸し、大騒動となりました。
[2014年1月30日]
論文発表
STAP細胞に関する2本の論文が、学術雑誌「ネイチャー」(1月30日付)で発表される。
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[2月17日]
疑惑発生
研究不正の疑義が発覚し、理化学研究所やネイチャーが調査を開始。
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[4月8日]
記者会見
小保方氏が釈明記者会見を行ない、不正を否定。「(STAP細胞の)200回以上の作製にも成功した」と弁明する。
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[7月2日]
論文撤回
画像や解析結果の誤りなどを理由に、「STAP現象全体の整合性を疑念なく語ることは現在困難」として論文撤回を発表。
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[8月5日]
副センター長自殺
理化学研究所の笹井芳樹副センター長が、一連の騒動による心労から自殺。
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[12月19日]
研究終了
理化学研究所は、検証実験の結果「STAP現象の確認に至らなかった」と報告し、実験打ち切りを発表した。
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