はまぐりの貝殻で華やぐ「ひな祭り膳」。家にいつもある調味料で作れます/暮らしの晴れ間

家にいつもある調味料で作りました

味付けはしょうゆやめんつゆ、日本酒にみりん...。

凝ったことは何もしていないのに、食欲が湧いてくる。

そんな水谷さんのお総菜です。

赤、白、緑...。色とりどりの食材でひな祭り膳・8品の作り方

はまぐりの貝殻で華やぐ「ひな祭り膳」。家にいつもある調味料で作れます/暮らしの晴れ間 2103008-001.jpg

1.色もごちそう
「ほうれん草とにんじんのナムル」

① ほうれん草は食べやすい長さに、にんじんは細切りにする。

② 鍋に湯を沸かして適量の塩を入れ、にんじんをゆで始める。ある程度火が通ったらほうれん草も加え、さっとゆでる。

③ ボウルに多めのごま油と適量のうす口しょうゆを合わせ、②をあえる。最後にいった白ごまをからめる。

2.焦げ目を付けて...
「ヒイカのコチュジャンあえ」

① 適量のコチュジャンを日本酒でのばし、食べやすく切ったヒイカを加えて30分ほど漬け込む。

② フライパンに適量のオリーブオイルを熱し、みじん切りのにんにくを炒める。

③ ②の香りが立ったら①を加え、フライ返しで底面にぎゅっと押し付けて焦げ目を付けながら、強火で一気に焼く。

3.季節を先取り
「そら豆のあえもの」

① 鍋に湯を沸かし、塩を入れて、そら豆を固めにゆでる。

② 適量のマヨネーズにみじん切りにした玉ねぎを加え、①をあえる。

4.干し大根で味わい深く
「紫大根の浅漬け」

① いちょう切りにした紫大根をザルに広げ、2~3日、日に当てて干す。

② ①の水分が程よく抜けたら、密閉容器に入れ、切り昆布(約1cm角)数枚と市販の浅漬けの素少々を加えて味がしみ込むまで冷蔵庫で寝かせる。

5.鷹の爪をぴりっと効かせて
「れんこんのきんぴら」

① れんこんを薄いいちょう切りにする。

② フライパンに適量のごま油を熱し、小口切りにした鷹の爪を炒める。辛味が油に移ったら①を加えてさらに炒め、透明感が出てきたら、めんつゆと日本酒で味を付ける。

6.煮過ぎず、フレッシュに仕上げたい
「大サンザシのジャム」

① 大サンザシの実は種を取り、粗く刻む。

② 鍋に①を入れ、適量のグラニュー糖(実10個に対してティースプーン3杯程度)を加えて煮る。

③ グラニュー糖の焦げた香りが漂い、泡がぐつぐつと立ってきたら、火を止めて適量のレモン汁を加える。

*ひめりんごや紅玉などで作っても。

7.春一番のぜいたく!
「アオヤギの佃」

① 鍋にたっぷりの日本酒と適量のたまりじょうゆ、山椒の塩漬けを入れて火にかける(山椒は市販の水煮でも可。塩気によってたまりじょうゆの量を調節する)。

② ①が沸いたら、生のアオヤギを加え、水分を飛ばすように強火でさっと煮る。

*しじみやあさりで作ってもおいしい。

8.いもの白さを残す
「里いもの白煮」

① 里いもの皮をむく。

② 鍋に里いもがひたひたにつかるくらいの湯を沸かし、適量のうす口しょうゆと日本酒を加え、①を柔らかくなるまで弱めの中火で煮る。

【次ページ:水谷昭美さんが見つけた春】

 

水谷昭美(みずたに・あきみ)さん

1951年、愛知県生まれ、静岡県熱海市在住。幼い頃からお小遣いを全て花代に使ったという生粋のガーデナー。著書に『小さな庭に四季をつくる』(主婦と生活社)ほかがある。

この記事は『毎日が発見』2021年3月号に掲載の情報です。

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