両手いっぱいのアメジスト色の花束で、心が温まる2月を過ごす。/暮らしの晴れ間

静岡県熱海市在住の人気ガーデナー・水谷昭美さん。定期誌『毎日が発見』の連載「暮らしの晴れ間」から、季節を感じ、日々の暮らしをゆったりと楽しむ水谷さんの暮らしをご紹介します。今回は、冬の庭で感じる「生きている花の力」をお届けします。

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起毛した花びらの、ふかふかの質感が温かいアメジストセージは、株分けで増やしたもの。丈夫なので、真冬や真夏を除けば、小さい苗を根ごと土に埋めておくだけで育つ。花束は、このまま花器にいけてしばらく眺めた後、風通しのいい場所につるしてドライフラワーになるまで楽しむ。

ある寒い日の午後、庭に咲くアメジストセージを束ねてソファにポンと置きました。

花は、2月の誕生石・アメジストと同じ色。

宝石の粒を集めたようにその色が部屋中に広がって、ぽかぽかと心が温まります。

クレヨンで描いた線みたいなやんちゃな枝ぶりから、生命力も伝わります。

生きている花の力って、やっぱり大きいなあ。

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花数の少ない静かな2月の庭。

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寒さに負けず咲くクリスマスローズ(右上)やビオラ(左上)。水仙(右下)や矢車草(左下)は春の気配を感じて成長中。

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2月の定番ランチ:恵方巻

節分に、恵方(今年は南南東のやや南)を向いて無言で食べるといいことがあると伝えられる恵方巻を、縁起をかついで、家にある材料で手作り。

●具材の準備
水で戻したかんぴょうと細切りしたにんじんは、めんつゆに酒と砂糖各少々を加えた煮汁で煮る。卵は割りほぐし、薄口しょうゆと砂糖各少々を加え、少量の油を熱したフライパンで焼いて細長く切る。きゅうりとアボカドも細長く切る。

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●酢飯の準備
切り昆布と一緒に炊いたご飯に酢・塩・砂糖を合わせて回しかけ、切るように混ぜる。

●準備ができたら、巻きすに海苔を置き、適量の酢飯を広げ、中央に具材をのせて巻く。

【まとめ読み】水谷昭美さん「暮らしの晴れ間」記事リスト

取材・文/飯田充代 撮影/斎藤大地

 

水谷昭美(みずたに・あきみ)さん

1951年、愛知県生まれ、静岡県熱海市在住。幼い頃からお小遣いを全て花代に使ったという生粋のガーデナー。著書に『小さな庭に四季をつくる』(主婦と生活社)ほかがある。

この記事は『毎日が発見』2021年2月号に掲載の情報です。

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