女性が1日のうち家事にかける時間は2時間24分と言われます。30年間だと...なんと2万6280時間(丸3年間)にも及ぶんです。そんな家事を賢く手放してみませんか? 知的家事プロデューサーの本間朝子さんは、コスパのよい「AI家電」や「家事代行サービス」などを、賢く利用することを提案しています。アラフィフ世代にもぜひ知ってほしい「家事を積極的に手放す」方法を、本間さんの著書『ゼロ家事』(大和書房)より連載形式でお届けします。
家事代行サービスと聞くと、「料金が高い、セレブのもの」というイメージがあるかもしれません。
でも、共働き家庭の増加に伴い、今では「手頃な料金で生活にゆとりをくれるもの」に変わりつつあります。
家事代行サービスの会社数は10年前に比べて3倍にもなり、アプリで依頼できるなど利便性も高まりました。
実際に利用している人は、口々に言います。
「あそこの掃除ができていないというストレスがなくなった!」
「疲れて帰宅しても、手づくり料理が待っているという心の余裕は最高!」
「自分が頑張らねばという肩の荷がスーッと下りて、本当にラクになった」
それでも、体験してみないと、実際にどうラクになるのか想像がつかない方が多いと思います。確かにその通り、まずはとにかく一度試してみましょう。
疲れて帰っても、家じゅうキレイ、
ごはんもできている!
©朝野ペコ
1回5000円で体験できます
今は1回2時間、5000円程度で頼める会社がたくさんあります(依頼内容を伝える時間も含まれるため1時間では短いので、2時間から受けつけている会社が多いです)。
1回5000円なら、一度飲み会に行く程度の料金、二次会までつき合うより安い料金ではないでしょうか?
普段、飲みに行かないという方は、ストレス解消で衝動買いしたり、リフレッシュのためマッサージに通ったり、そんなお金を一度家事代行サービスのために使ってみることをおすすめします。
実際、何をやってくれるのか
一般的な家事代行サービス会社では、掃除・洗濯・料理の家事全般を、あなたの代わりにやってくれます。
例えば、洗剤を容器に詰め替える程度のちょっとしたことから、窓拭き、アイロンがけ、洗濯物たたみ、シーツ交換、キッチンやトイレの水回りの掃除など。換気扇の掃除(分解は不可)など大掃除レベルのものまでお願いできます。
料理では、食材の買い出しから1週間分のつくり置き、お弁当のおかず、冷凍保存用など目的に応じて頼むことができます。
スタッフはどんな人?
ほとんどの会社は研修をしたうえで派遣しているので、家事のクオリティを心配する必要はありません(スタッフの資質により、多少ばらつきはあります)。
他人の家の家事をやる仕事を選んでいる人たちなので、家事が好きで、お世話が好きな人が多いようです。年齢はさまざまですが、会社によっては、自分より年上の人がいい、年下の人がいいなど、リクエストを出すこともできます。
初回は「行き届かない部分の掃除」でお試しを
1回限りお試しで頼む場合、毎日なんとかやれている掃除や食器洗いなどを頼むのではなく、普段気になりながらも、なかなか行き届かない家事を頼むといいでしょう。
例えば、水回り、ガスコンロ、窓ガラス、食器棚の中、冷蔵庫の中、オーブントースターの中の掃除など。普段は多少汚れがあっても生活に支障がないけれど、目につけば、清潔にしたい、キレイにしたいと気になって、ストレスに感じるところを家事代行サービスに頼めば、自分では手が回らない分、大きなメリットを実感できます。
すでに利用しているのはこんな人たち
共働き家庭が中心で、半数はお子さんがいる家庭だそう。家事に悲鳴をあげて頼む家庭なので、すでにロボット掃除機などAI家電を導入しているけれど、それでも手が足りなくて依頼している場合が多いです。
家事の常識をリセットしましょう。「ゼロ家事」その他の記事はこちら!
5章に渡って「AI家電」や「家事代行サービス」、「家事をラクにするテクニック」など、実践的な提案が並ぶ「人生のコストパフォーマンスを上げる」ための一冊です。