いよいよ夏本番。簡単なのにおいしいアイスコーヒー&麦茶の作り方を覚えて、暑い夏を涼しく快適に過ごしませんか? 管理栄養士の成澤文子(なりさわ・あやこ)さんに「水出しアイスコーヒーと麦茶の作り方」を教えてもらいました。
水出しにすると、ココがイイ!
・加熱時間がいらないから時短になる
・煮出すよりも日持ちがしやすい
・手間いらずで、味わいまろやか
麦茶は体にもイイ!
麦茶に含まれる「アルキルピラジン」は、血液をサラサラにする効果が期待できます。
アイスコーヒーは体にもイイ!
2型糖尿病や痛風、パーキンソン病、腎臓結石といった病気の予防効果が期待できます。
ほんのひと手間で、最高の水出しドリンクが完成
毎日冷蔵庫に常備しておきたい、冷たいアイスコーヒーと麦茶。
今回は、お湯を沸かして、淹れて、冷まして...という暑苦しい手間ゼロの、「水出し」で最高の味わいになる作り方をご紹介します。
「おいしく作るポイントは、ボトルに注ぐ水の温度です。いろいろな温度で試してみたところ、常温の水を注ぎ(麦茶は一度熱湯をかけて蒸らしてから)冷蔵庫でゆっくり冷やし
たものが、いちばんおいしくなるように感じました」(成澤さん)
簡単なテクニックで味わいが引き立つ「水出し」で、まだまだ続く暑い夏を乗り切りましょう。
まろやかで上品な味わいになる!
最高のアイスコーヒーの作り方
材料(作りやすい分量)
コーヒーの粉(水出し用)...60~70g
水(常温)...700ml
水出し用のコーヒーパック...2枚
(アイスコーヒー1杯 8kcal /塩分0g)
作り方
(1)コーヒーの粉を2等分し、コーヒーパックに入れて袋の口をしっかりと閉じる(お茶用のパックは目が粗いので避ける)。
(2)(1)をボトルに入れて水を注ぎ、冷蔵庫で抽出する。5時間たったら、パックを絞らずに取り出す。(冷蔵庫で2~3日保存可)
【おいしく作るためのポイント】
「おいしい豆・深煎り・中挽き」のものをたっぷり使うことが大切。水出し用のボトル(コーヒーパックを使わないもの)を使用する場合は、8時間抽出して取り出す。
アレンジ
オレンジカフェ
アレンジ1人分113kcal/塩分0.1g
材料(1人分)
水出しアイスコーヒー...100ml
牛乳...100ml
マーマレードジャム...大さじ1
オレンジ...1/8個
氷...適量
作り方
グラスにマーマレードジャムと氷を入れ、牛乳を加える。アイスコーヒーをゆっくりと注いでオレンジを飾り、マドラーやストローで混ぜながらいただく。
※使い終わったコーヒーかすは、乾燥させてお茶パックに入れ、靴箱やトイレの脱臭剤として使うと便利です。
香ばしさがグッと際立つ!
最高の麦茶の作り方
材料(麦茶パック1袋分)
麦茶(水出し用)...1パック
熱湯...50ml程度
水(常温)...パッケージに表示されている水分量から熱湯分を引いた量
(麦茶1杯 2kcal /塩分0g)
(1)ボトルに麦茶パックを入れ、パック全体が浸る程度(50mlくらい)の熱湯を入れ、フタをせずにそのまま2分間蒸らす。
(2)水を(1)に加え、冷蔵庫に入れ、パッケージに記載されている時間を置いてパックを取り出す。(冷蔵庫で2~3日保存可)
【おいしく作るためのポイント】
パックを入れっぱなしにすると渋味や苦味が出やすいので、記載の時間になったら取り出す(麦茶パックは手で直に触らない方が、雑菌が繁殖しにくくなる)。
アレンジ
はちみつ梅レモン麦茶
アレンジ1人分38kcal/塩分0.4g
材料(1人分)
水出し麦茶...150ml
梅干し(8%塩分)...5g
レモン汁...小さじ1
はちみつ...大さじ1/2
レモン薄切り...1枚
氷...適量
作り方
グラスに種を取ってたたいた梅干し、レモン汁、はちみつを入れて混ぜ合わせ、麦茶を注いでさらに混ぜる。仕上げに氷を入れ、レモンを飾っていただく。
※記事中で紹介している保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合がありますのでご注意ください。
文・取材/和栗 恵 撮影/齋藤ジン 栄養計算/成澤文子