トイレットペーパーと水は適量を把握して。箱や袋から出しておくと、いざ使うときに便利。
適正な量を把握して
利用しやすい備蓄に
昨年はコロナによって買い置きの必要性が見直されました。
「買いだめと備蓄は違います。買いだめは不安からくるもの。足りなかったらどうしようという無限の可能性を想定しています。一方、備蓄は思考が働くもの。この期間にこれだけ、このスペースにこれだけ必要という適正在庫を確保するものです。買い置きは意志・意図の伴う備蓄にします」と言うやましたさんの食品庫にあるのは、日常の食事としても食べ、数が減ったらまた増やすという"ローリングストック"ばかりです。
他に必ずストックするのはトイレットペーパー、キッチンペーパーと水。
ただし、紙類は必ず使うし、腐らないからといって過剰在庫になり過ぎないよう注意が必要です。
食品は箱や引き出しに収めず、並べる。それぞれが自立するようスペースを空けて置く。
ごみ捨ての法則
不要なモノを選んだら、ごみとしてすぐに捨ててこそ断捨離です。
家にごみ箱はいくつありますか?
各部屋を回って大きなごみ袋にまとめ、再び新しいごみ袋をセット...。
実はごみ箱の数が多いほど管理が大変です。
「わが家のごみ箱はキッチン、洗面所、トイレに各1つずつ。紙袋をごみ箱にしています。紙袋は10枚と決めてそれ以上になったら捨てます。紙袋は運べるので、リビングや寝室にごみを迎えに行ってもOK。使い捨ての紙袋ならいつも清潔です」
もう一つのごみ捨ての極意はごみ袋を満タンにしないで8割で捨てること。
いっぱいにすると口が縛れなくなったり、破裂したり。
気持ちよく捨てるには、ごみ袋をケチケチ使わないのがコツです。
レジ袋は、最近は有料化で数が減ってきてはいるものの、このスペースにこの数と適量を定め、常に総量の規制をすることが必要です。
家で過ごす時間をより快適にするために、本当に必要なモノだけに囲まれた洗練された空間を作りましょう。
詳しい記事はこちら:「買いだめ」と「備蓄」は違う! 意志・意図の伴う「買い置き」と「ごみ捨て」の法則
取材・文/細川潤子 撮影/原田 崇 イラスト/カラシソエル