「なんとなくやる気が出ない...」そんな日はだいたいのことがうまくいかず、さらに憂鬱になる、なんてことも少なくありません。そんな悪い気持ちの流れを解消できるのが、30代で病身の夫に代わりビジネスで大きな成功を収めた臼井由妃さんの著書『元気の作法』(方丈社)に散りばめられたヒントの数々。今回は同書から、いつでも簡単に元気が出るようになる習慣づくりのコツをお届けします。
こまめに自分のご機嫌をとる
元気とは「心身ともに健康であること」が大前提です。
たとえば健康診断の血液検査や測定結果など、数値化されたものがすべて基準内だからといって、心が伴っていなければ健康とも元気ともいえません。
私が意識しているのは、体の健康面はもちろんのこと、常にご機嫌でいられるメンタルを管理することです。
主人が他界した14年前、悲しみを忘れようと仕事に没頭しすぎ、体力もメンタルも限界に。
うつに陥った経験から、自分を心地よい状態に保つ時間管理を徹底するようになりました。
一日のタスクを「見える化」し、スキマ時間を確保し、こまめにガス抜きをすれば、モチベーションが維持できます。
昨今、働き方改革が叫ばれていますが、日々こまめなご機嫌習慣を取り入れるのは、いわば臼井流の「働き方改革」です。
私のこまめなご機嫌習慣には、「3分ハンドマッサージ」や、5分もあればできる「ネイルケア」は欠かせません。
仕事をする手指があれていたり、爪がボロボロではテンションがあがりませんからね。
正確なスケジュール管理で確保したスキマ時間は、気分転換に活用します。
海が一望できるホテルのラウンジでくつろいだり、足湯ですっきりしたり。
自宅の温泉は、ご機嫌習慣の要ですが、長風呂をせず1回3分ほど。
スケジュールの合間に入浴して、リフレッシュしています。
仕事柄、パソコンに向かい目を酷使することが多いので、市販のホットアイマスクで5分ほど目を温め、眼精疲労を軽減するのもご機嫌習慣の一つ。
目を温め筋肉を緩ませリラックスさせると、考え方もポジテイブになりますよ。
それでも仕事で落ち込んだときには、「自分ハグ」で気分をあげています。
「自分ハグ」をするときは、右肩と左肩を抱きかかえるようにして深呼吸し、
「大丈夫、あなたは最高!」
「乗り越えられないことなんかない、あなたならばできる!」さとすように語りかけます。
すると気持ちがあがり自分に優しくなれます。
こうしたこまめなご機嫌習慣を取り入れるようになってから、ストレスとはほぼ無縁。
人に対しても優しくなれました。
これまで自分本位だった考え方が、相手の立場や環境を思いやれるようになり、相手の笑顔が見たいと考えるようになりました。
こまめなご機嫌習慣が、人間関係で大きな変化となって現れたのです。
自分が得たよい情報は独り占めせず、仕事仲間や友人とシェアするようになったり、他人から教えてもらったことは、実践してその感想もシェア。
この繰り返しが縁を育て、思いもよらない仕事につながったり、念願だったテーマの本を著すチャンスをいただいたり、いつもウキウキしている自分がいます。
ご機嫌な人にはご機嫌な人が集まり、ご機嫌の輪ができ、皆が元気になる。
先ずは自分をご機嫌にするところから、始めてみましょう。
【元気ポイント】毎日の「ご機嫌習慣」は、人間関係にも大きな変化を与える。
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