静岡県熱海市に住む人気ガーデナー・水谷昭美さんに"春の旬"をたっぷり使ったレシピを教えてもらいました。春は近所の野山に出かけて山菜を摘み、料理するのが何よりの楽しみ、という水谷さんの"春の旬ご飯"、今回は「たけのことふきみそのピザ」の紹介です。
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今日はたけのこを掘る! そう決めて、朝日が昇る前から起き出し裏山に足を運んだ水谷さん。湿った地面からむっくり顔を出しているおいしそうな1本を見つけました。
「周りを深く掘って一気に抜くの。ぐいぐいっと、抜くときの振動が手に伝わって、ああ、春が来た! と実感します」
そうして採ったたけのこを早速下ゆでをして、料理スタートです。
「しゃきしゃきという心地いい食感を思い浮かべながら手を動かします。いまの季節だけ味わえる、とってもぜいたくな春の音...」という水谷さん。中でも今回のピザはオススメのようです。
「おだしで煮たたけのこを具材にしたんですよ。ソースはトマト味じゃなくて、ふきみそ味です! 焼きたての生地の軽やかな歯ざわりもおいしさのうち」という水谷さん。
「切り分けたときにみんなにたけのことふきみそが行き渡るように、まんべんなく具材をのせてくださいね」と教えてくれました。
そんな春の芽吹きまでいただけそうな、「たけのことふきみそのピザ」の作り方はこちらです。
まず、たけのこの下準備
生のたけのこをさっと洗って斜めに包丁を入れ、赤とうがらしと米ぬかを入れた湯で皮付きのまま20~30分ゆでる。粗熱が取れたら水に浸して、必要な分だけ取り出し料理に使う。
「たけのことふきみそのピザ」
1 市販の薄いタイプのピザ生地に、薄くスライスしたたけのこの煮物をのせる。たけのこ
はかつおだしとしょうゆ、酒で味付けをして、さっと煮含ませたもの。
2 たけのこの間に※ふきみそ(下記参照)をのせる。
3 上からピザ用チーズをかけてトースターでこんがり焼く
※ふきみその作り方
刻んだふきのとうをオリーブ油で炒め、酒、みりん各少々を溶いたみそを加えてよく混ぜる。
ふきみその苦味とたけのこの食感で、口の中に春がいっぱい広がる一品です。
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取材・文/飯田充代 撮影/斎藤大地 太田デザイン事務所