決め手はふきみそ!「たけのこのピザ」/人気ガーデナーに聞いた春の旬ご飯レシピ/春の旬ご飯

静岡県熱海市に住む人気ガーデナー・水谷昭美さんに"春の旬"をたっぷり使ったレシピを教えてもらいました。春は近所の野山に出かけて山菜を摘み、料理するのが何よりの楽しみ、という水谷さんの"春の旬ご飯"、今回は「たけのことふきみそのピザ」の紹介です。

前の記事「ガーデナー・水谷昭美さんの庭で芽吹きをいただく「春の旬ご飯」/春の旬ご飯(1)」はこちら。

 
今日はたけのこを掘る! そう決めて、朝日が昇る前から起き出し裏山に足を運んだ水谷さん。湿った地面からむっくり顔を出しているおいしそうな1本を見つけました。

決め手はふきみそ!「たけのこのピザ」/人気ガーデナーに聞いた春の旬ご飯レシピ/春の旬ご飯 1904_p012_01.jpg

「周りを深く掘って一気に抜くの。ぐいぐいっと、抜くときの振動が手に伝わって、ああ、春が来た! と実感します」

そうして採ったたけのこを早速下ゆでをして、料理スタートです。

「しゃきしゃきという心地いい食感を思い浮かべながら手を動かします。いまの季節だけ味わえる、とってもぜいたくな春の音...」という水谷さん。中でも今回のピザはオススメのようです。

「おだしで煮たたけのこを具材にしたんですよ。ソースはトマト味じゃなくて、ふきみそ味です! 焼きたての生地の軽やかな歯ざわりもおいしさのうち」という水谷さん。

「切り分けたときにみんなにたけのことふきみそが行き渡るように、まんべんなく具材をのせてくださいね」と教えてくれました。

そんな春の芽吹きまでいただけそうな、「たけのことふきみそのピザ」の作り方はこちらです。 

決め手はふきみそ!「たけのこのピザ」/人気ガーデナーに聞いた春の旬ご飯レシピ/春の旬ご飯
決め手はふきみそ!「たけのこのピザ」/人気ガーデナーに聞いた春の旬ご飯レシピ/春の旬ご飯

まず、たけのこの下準備

生のたけのこをさっと洗って斜めに包丁を入れ、赤とうがらしと米ぬかを入れた湯で皮付きのまま20~30分ゆでる。粗熱が取れたら水に浸して、必要な分だけ取り出し料理に使う。



決め手はふきみそ!「たけのこのピザ」/人気ガーデナーに聞いた春の旬ご飯レシピ/春の旬ご飯 1904_p013_01.jpg

「たけのことふきみそのピザ」

市販の薄いタイプのピザ生地に、薄くスライスしたたけのこの煮物をのせる。たけのこ
はかつおだしとしょうゆ、酒で味付けをして、さっと煮含ませたもの。

たけのこの間に※ふきみそ(下記参照)をのせる。

決め手はふきみそ!「たけのこのピザ」/人気ガーデナーに聞いた春の旬ご飯レシピ/春の旬ご飯 1904_p013_02.jpg

上からピザ用チーズをかけてトースターでこんがり焼く

※ふきみその作り方

刻んだふきのとうをオリーブ油で炒め、酒、みりん各少々を溶いたみそを加えてよく混ぜる。

ふきみその苦味とたけのこの食感で、口の中に春がいっぱい広がる一品です。

 

次の記事「あんかけ&おにぎり!「たけのこレシピ」2選/人気ガーデナーに聞いた春の旬ご飯レシピ/春の旬ご飯(3)」はこちら。

取材・文/飯田充代 撮影/斎藤大地 太田デザイン事務所

 

 

<教えてくれた人>

水谷昭美(みずたに・あきみ)さん

1951年愛知県生まれ。静岡県熱海市在住。子どもころから、お小遣いをすべて花代に使っていたという生粋のガーデナー。自宅の庭に季節の花を絶やさず咲かせ、熱海市の駅や公園の植栽も手がけた。春には近所の野山に出かけて山菜を摘み、料理するのがなによりの楽しみ。写真は家の西側にある裏庭。

この記事は『毎日が発見』2019年4月号に掲載の情報です。

この記事に関連する「趣味」のキーワード

PAGE TOP