年の瀬も近づき、お正月のしつらえを始める季節になりました。2019年は手作りのお飾りなどでお正月を迎えてみませんか?といっても、難しいことはありません。ほんの少し手を加えるだけで、どれも個性光るオリジナルに。鏡餅にしめ飾り、ポチ袋に箸袋など、手作りが好きなイラストレーター、絵本作家の堀川 波さんに習います。
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折り紙の要領でポチ袋を作ります
おめでたい絵柄の和紙があれば、お正月にぴったりのポチ袋を作れます。一つは折り鶴のアレンジ版で、水引き鶴のポチ袋。もう一つは、お財布風ポチ袋。折り鶴アレンジは難しそうに見えますが、「『折っていくうちに鶴の折り方を思い出し、意外と簡単だった』と皆さん、おっしゃいますよ」。気負わずにチャレンジしてみてください。
水引き鶴のポチ袋(左) お財布風ポチ袋(右)
【水引き鶴のポチ袋の作り方】※分かりやすいように紅白の紙を使用しています。
1 縦33 ×横24㎝の紙を置き、手前を三角に、さらにもう一度、三角に折る。
2 ●印を中心に縦横半分に折って広げ、図のような折り目をつける。
3 上の折り線通り、谷折り(---)と山折り(・-・-)をする。c
4 三角を開いてつぶし、もう一方も同様に開いてつぶす。
5 写真のように左右を折って折り目をつけ、手前に倒してつぶす。
6 左にめくり、三角部分を上に折り上げる。
7 左側の上部を折り、鶴の頭にする。
8 上に残っていた部分を3 等分して3 回、手前に折り込む。
9 裏返し、中心で左右をそろえて折り、できあがり。
【水引きのかけ方】
1 中心で水引きを結ぶ。このとき結んだ先がどちらも上にくるように注意(結び切り)。
【結び切り】
右に持った水引を左手の水引きの上にのせて結びはじめ、イラストのように仕上げる。
2 四角い角の先までの円にする。
3 その輪の中に片方の水引きをくるくると絡ませていく。
4 最後は結び目に押し込み、余分な分をカット。
【お財布風ポチ袋の作り方】
1 19 × 19㎝の紙をほんの少しずらし、対角線上で折る。
2 裏返して半分に折り、少しずらして手前に折り返す(ここまでは平行)。
3 さらにずらしながら折っていく(少しずつ、斜めになるよう意識して)。
4 3 の線(---)部分で、2~3 まで折った全てを折る。
5 裏返して左右を折り、端を反対の端に入れ込む。
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取材・文/橘内美佳 撮影/原 務