『セレブのカバンはなぜ小さいのか お金と幸せの秘密ルール』 (桜井美帆/KADOKAWA)第7回【全7回】
ハッピーマネー小説『セレブのカバンはなぜ小さいのか お金と幸せの秘密ルール』(KADOKAWA)の主人公のジュンは、仕事も恋もうまくいかず、夜ごと、お酒を飲みながら人生を嘆く派遣社員。「貧乏・不幸マインド」に支配され、自分自身の可能性を信じられない女性です。物語はジュンが行きつけのバーで、謎の大富豪メディチーナさんと偶然出会ったことで、大きく転換しはじめます。彼女は幸せなお金持ちになれるのでしょうか? スピリチュアルな内容だけにとどまらず、セレブの振る舞いや資産運用にまで踏み込んだこの小説から一節を抜粋しご紹介します。
※本記事は桜井美帆著の書籍「セレブのカバンはなぜ小さいのか お金と幸せの秘密ルール」から一部抜粋・編集しました。
幸せとお金を掴むルール
メディチーナさんは、パッと時計を見て言った。
「もう、こんな時間。帰らなきゃ」
私は最終電車までねばるタイプ。あと2時間もある。仕事でもあって忙しいのかな? 大変だなー。私はまだまだ飲めるからラッキーだなー。そんなふうに考えていると、メディチーナさんは帰宅の準備を始めた。
「お仕事ですか?」
私が聞くと即答された。
「まさか!」
違うのか。ということは、恋人が遊びに来るのだろうか? 疑いの目で見ているとメディチーナさんは笑顔で答えた。
「よく、時を制する者は人生や仕事も制するなんて言うでしょう? だから私、時間管理をしているの。ジュンさんも早く寝て、30分前行動してみてね。"早起きは3億の得"よ」
シンデレラも驚く門限だったと知り、生きる世界が違う人だと感じた。
私もいつもより早く帰る気持ちになり、そそくさと家路につくことに。明日からは、新しい派遣先に勤めることにもなっているし、いつもよりも30分早くアラームをかけて早起きしてみることにしよう。
朝は頭がボ~っとする中シャワーを浴びて目を覚まし、30分早く約束の場所に向かった。
「本日からお世話になる山中ジュンと申します」
新しい派遣先で部長を紹介されて、仕事内容を説明されると、前回とほぼ同じ業務だったのでやっていけそうだと思った。でも、明らかに、前の職場とは雰囲気が違った。なんて明るくて素敵な職場なんだろう。
「早く来てくれて助かったわ」
派遣担当の鈴木さんが褒めてくれた。
「部長さん、これから出張に行ってしまうところだったんですって。だから、さっき、山中さんの姿が見えて本当に救世主が来たと思ったわ」
偶然の出来事ではあったが、30分前行動が役に立ったことで、私は、前向きな気持ちになった。
褒められることは、幸せな気持ちになるものだな。
3秒ルールに30分行動。3という数字は、三位一体とか3人集まれば文殊の知恵など宇宙ナンバーといわれているらしい。昨日の帰り際、メディチーナさんが言ったことを思い出した。"早起きは3億の得"という教えに従って実践してみたら、超開運したという話も信憑性が増す。
私もタイムマネジメントのマスターになりたいと思った。