若宮正子さんがすすめる「新たな発見で暮らしを豊かにする本」/年末年始に読みたい良書セレクション

本誌連載陣らがおすすめする年末年始に読みたい良書。今回は、若宮正子さんがすすめる「新たな発見で暮らしを豊かにする本」です。

【前回】森永卓郎さんがすすめる「これからの人生を考える本」

若宮正子さんがすすめる「新たな発見で暮らしを豊かにする本」


身近に活躍! AI活用の全てが分かる

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2022年刊『AI新世 人工知能と人類の行方』小林亮太 篠本 滋/著文春新書 1,078円(税込)

(1)「AI=人工知能」というと、自分には縁のないものと思いがちですが、実は、毎日の生活の中に当たり前にあるものです。

ロボット×AIで、野菜の「採りごろ」を選別、収穫から出荷までを支援し、労働力不足の農業に革命を起こすなんてこともできてしまいます。

どんなところにAIが使われているのか具体例が分かりやすく紹介されているので、「こんなところでもAIのお世話になっているのね」と驚くことがたくさんあります。

身近なAIの働きを知ることで、新しい何かを発見するきっかけにしてください。


幸せになるための10の秘訣

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『デンマーク人が世界で一番幸せな10の理由』マレーヌ・ライダル/著 サンマーク出版 1,650円(税込)

(2) 2013年の「世界幸福度ランキング」によると、第1位はデンマーク。

2022年も1位フィンランド、2位デンマークと、北欧の国々が上位を占めています。

北欧は寒さが厳しく、日照時間も短い。

日本のように新鮮な食材が豊富なわけでもありません。

しかも、学費や医療費などの支援が厚い分、税金がすごく高い!

それでも住民たちは幸福を感じているそうです。

経済で世界を牽引するアメリカや日本が上位に入らないのはなぜなのか?

北欧の人々の生き方が、経済力優先の社会を見直すきっかけになるのでは。


汽車、船、車乗り物旅の魅力ぎっしり

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『お早く御乗車ねがいます』阿川弘之/著 中公文庫 649円(税込)

(3)この本に出合ったのは20代前半。

実は、昔から「乗り鉄」なんです。

乗り物に乗って旅することが大好き。

作者が汽車や船、車などで旅する様子を収めたエッセイを読み、当時の私はいろいろな所に行ってみたいと胸躍らせました。

年齢を重ねると、旅行は脳の活性化に抜群だと実感。

自分で計画を立て、調べ、想像して出かける。

行ってみたら実際は違ったりして、それも楽しい。

日帰りでも、近くでもいい。

旅することで新たな発見ができる気がします。

取材・文/寳田真由美(オフィス・エム)

 

若宮正子(わかみや・まさこ)さん

1935年、東京都生まれ。ITエヴァンジェリスト(伝道師)。今号より、「好きに生きて何が悪い」の連載がスタート。

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『老いてこそデジタルを。』

(若宮正子/1万年堂出版)

1,210円(税込)

「そもそもデジタルって何?」から始まり、デジタルとの上手なつきあい方、スマホ決済やAI (人工知能)、プログラミングのことまで、分かりやすく解説。デジタルの力を上手に借りることで、毎日がさらに豊かになります。

この記事は『毎日が発見』2022年12月号に掲載の情報です。

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