きものの端切れを「うちわ」や「のれん」にリメイク! 日本の夏ならではの趣を

薄着が多い夏は、コーディネートがシンプルになりがち。今回はウエディング小物作家の渋沢英子(しぶさわ・えいこ)さんに、薄手のきものや浴衣地で作る「軽やかな夏小物の作り方」を教えてもらいました。

【前回】きものや浴衣を「細スカーフ」にリメイク! シンプルな「夏のコーデ」に彩りをプラス

うちわ

昔から親しまれ、平安時代には涼を取るほか、貴族が顔を隠して日差しを遮るために使ったといううちわ。いまも暮らしの小物として重宝します。浴衣を着る際には持ち歩いてもおしゃれです。

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日本の夏ならではの趣
景品でもらったうちわも、きものの端切れで風情たっぷりに生まれ変わります。うちわ本体に、花柄のきもの地(右)と萩柄の浴衣地(左)を貼っています。きものの端切れを「うちわ」や「のれん」にリメイク! 日本の夏ならではの趣を 2207_P099_02.jpg

生地を貼るだけ
材料は浴衣やきものの端切れと両面テープだけ。簡単にできるので、年ごとに生地を替えても。

作り方

材料(1枚分)
好みの浴衣地かきもの地...各約30×30cm(両面に貼る場合は2枚)、うちわ、両面テープ

きものの端切れを「うちわ」や「のれん」にリメイク! 日本の夏ならではの趣を 2207_P099_03.jpgきものの端切れを「うちわ」や「のれん」にリメイク! 日本の夏ならではの趣を 2207_P099_04.jpgきものの端切れを「うちわ」や「のれん」にリメイク! 日本の夏ならではの趣を 2207_P099_05.jpg

のれん

次にご紹介するのは、四角い生地で作るのれん。日差し除よけ、目隠し、部屋の間仕切りといろいろな使い方ができます。サイズや枚数は掛ける場所に合わせて変えましょう。

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日差し除けのれん
窓を開け、桟さんの部分に突っ張り棒をセットしました。カーテンを閉め切りたくないけれど、日差しは除けたい...。そんなときに役立ちます。風に揺れる涼しげな様子も夏ならでは。間仕切りとして部屋の中に掛けても。

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カフェカーテン風目隠し
生地の上部を輪にぬい、突っ張り棒を通しているだけ。素材は絞りのきもの地。使い方が変わると花や鼓の柄が新鮮に映る...。これもリフォームの魅力です。

きものや浴衣の生地幅をそのまま利用

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上図のように、きものや浴衣をほどいたときにできる約36cm幅の四角い布を使うと簡単に作れます。耳を使えば布端の始末もラクです。

日差し除けのれんの作り方

材料(日差し除けのれん)
好みの浴衣地...18×76cm4枚
突っ張り棒(直径23mm)

細長い四角形を並べます

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幅36cmの浴衣地を縦半分に細長く裁ち、縦向きに使っています。布間にすき間があくので、風通しがよく見た目も軽やか。きものの端切れを「うちわ」や「のれん」にリメイク! 日本の夏ならではの趣を 2207_P100_05.jpg

目隠しの作り方

材料(目隠し)
好みのきもの地...36×122cm2枚
突っ張り棒(直径23mm)

きもの地を横向きに使います

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長さはきもの地の幅のまま。ここでは2枚掛けてボリュームを出しました。

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取材・文/飯田充代 撮影/奥谷 仁 イラスト/小池百合穂

 

<教えてくれた人>
渋沢英子(しぶさわ・えいこ)さん
ウエルカムボードやリングピローなどのウエディング小物作家。パーティー演出も手がける。手作りの小物も数多く発表している。著書に『プリザーブドフラワーで作る渋沢英子の花小物』(朝日新聞出版)ほか。

この記事は『毎日が発見』2022年7月号に掲載の情報です。

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