たんすにしまっているきものや帯は、思い出の詰まった大切なもの。でも、取り出してみたらしみや汚れが見つかって...。そんなときは、きれいなところだけを使ってリフォームをしませんか? 今回はウエディング小物作家の渋沢英子(しぶさわ・えいこ)さんに、帯ときものの柄を生かして作る!「ランチョンマットの作り方」を教えてもらいました。
【前回】きものや帯をリフォームして作る「春の部屋小物」。柄を生かしてテーブルランナーや鍋敷、鉢カバーを
ピンクの濃淡でまとめたテーブル。親しい人とのお茶の時間には、この小物がきっと会話のきっかけになるでしょう。
ランチョンマットや鉢カバーは水に濡れやすいもの。
多少の濡れを気にせず使えるように、生地にラミネート加工をしてみました。
写真下のように、市販されている専用シートを貼るだけなので簡単。
薄手なので、加工後にミシンでぬうこともできます。
他の小物作りにも役立ちそうです。
ランチョンマット
ラミネート加工をして汚れを拭き取れる一枚に
用意するもの(1枚分)
きものの端切れ36×25cm(36cmはきもの幅)
ラミネート加工用シート36×25cm
(1)ラミネート加工用のシートを用意
同じ用途のシートが大手インターネットショップやクラフト店、100円ショップなどで購入でき、艶消しタイプもあります。紙にも使えます。
(2)裏紙をはがす
シートをきものの端切れと同じサイズに切り、裏紙をはがします。ひとまわり大きく切っておいて、後で切りそろえてもOK 。
(3)きもの地に貼る
端切れの表側に(2)を貼ります。布とシートが大きくずれないように、写真のように、最初に角をきちんと合わせて貼り始めましょう。
(4)空気が入らないように気を付けて...
続けて、シートを全体に広げます。布とシートの間に隙間が空かないよう、また、余分なしわがよらないようにします。
(5)アイロンでシートを接着
付属のアイロンシートをのせてアイロンをかけ、しっかり接着します。布端のガタつきがあれば切りそろえましょう。布端の始末は不要です。
取材・文/飯田充代 撮影/奥谷 仁 イラスト/小池百合穂