薄着が多い夏は、コーディネートがシンプルになりがち。そこで今回はウエディング小物作家の渋沢英子(しぶさわ・えいこ)さんに、薄手のきものや浴衣地で作る「軽やかな夏小物の作り方」を教えてもらいました。
思い出のきものを長い間たんすに眠らせている人は多いものです。
色柄は好きだけどもう袖を通すことはない、そんな一枚は、しみや汚れのある部分を外して新しい小物にリフォームしましょう。
まずご紹介するのはおしゃれな細スカーフ。
バッグや帽子にプラスして、シンプルな夏の装いのアクセントにしませんか?
細スカーフ
アイデア1:帽子に巻いて...
ヘアバンド感覚でさらっと巻くだけ。写真のような自然素材や、木綿の帽子にも似合います。
格子柄のきもの地を2枚ぬい合わせています。リボンのように先を斜めにカットするのがポイントです。
アイデア2:手さげかごに結ぶ
細スカーフを取っ手にくるくる巻いて端で結び、布先を垂らしています。表裏に違う生地を使っているので、歩みに合わせて2種類の色柄が揺れてすてきです。
細スカーフの中央を取っ手の端にかけてから巻き始めると、両端の垂れが同じボリューム
になります。
アイデア3:バッグの飾りに 日傘にさりげなく
持ち手に結ぶだけで、いつも使っている日傘の印象が変わります。光沢ある絹の質感と色柄が目を引きそうです。
アイデア4:首元にさらりと
広幅のスカーフは夏には暑いもの。でも、細幅なら首まわりがすっきりとして、ネックレスやタイ感覚で使えます。
アイデア5:バッグの飾りに
上記帽子で使ったものと同じものを蝶結びにしました。結び方で雰囲気が変わるのも楽しいところです。
色柄やサイズを変えて
上が100×9cm、下が140×9cm。サイズは結ぶものに合わせて変えましょう。汚れが気になったら、ぬるま湯でやさしく手洗いをするといいでしょう。
作り方
材料(1本分)
好みのきもの地...(短)11×102cm2枚
(長)11×142cm2枚
取材・文/飯田充代 撮影/奥谷 仁 イラスト/小池百合穂