きものの端切れで作った小物をご紹介するこの連載は、渋沢英子さんに教えていただくことになりました。今回は「暮らしの小物『小鳥のメジャーカバー』」です。
【前回】きものの端切れで作る裁縫道具。簡単にできる「糸切りばさみ入れ」
お母様作のメジャーカバー。裁縫箱の外に転がしておいてもかわいい。
渋沢さんが、役立つ暮らしの小物を作ろうと思い立ったのは、義理のお母様からプレゼントされた馬の形をした手作りのメジャーカバーがきっかけでした。
「20年ほど前、結婚した当初にもらったもの。使いやすくて、愛らしくて、思い出も詰
まっていて手放せません」
新しくアレンジしたのは小鳥形。
針山と糸切りばさみ入れもプラスしたら、裁縫箱がにぎやかになりました。
小鳥のメジャーカバー
小鳥の形に裁った端切れ2枚をはぎ合わせ、中に綿を詰めるだけ。
メジャーを使うときは、尾っぽの下の穴から引き出します。
ビーズの目をぬい留め、表情豊かに仕上げました。
素材は紫色が絹で、白×紺色は木綿の浴衣地。
中に入れるのは写真のような一般的なメジャーでOK。
おなかの上からボタンを押せば、くるくるっとメジャーが中におさまります。
作ってみましょう
小鳥のメジャーカバー
材料/端切れ17×13cm2枚、手芸綿、ビーズ2個、メジャー、ぬい糸
下の型紙を適切な大きさに拡大してプリントアウトして使って、周囲に0.5cmのぬい代を取り、2枚裁ちましょう。
取材・文/飯田充代 撮影/奥谷 仁 イラスト/小池百合穂