愛着はあるけれどサイズが合わない、思い出は大事にしたいけれど着る機会がない...。そんな理由で、手放せないままになっているきものの一部・端切れを利用して、日常の場面で使える四角い布を作ってみませんか? キルティングの仕方は簡単。定期誌『毎日が発見』で人気の連載「マミ山本さんのきもの小物でリフォーム」より、「きものの端切れ」をキルティングして作る「ポーチ・小さなトレー・ブックカバー」をご紹介します。
四角い布の形をアレンジしてみましょう
3つの小物は、どれももともとキルティングをした四角い布。
折り畳めばポーチに、両サイドを折ればブックカバーに...。
ひと手間で用途がぐんと広がります。
いつも持ち歩きたい「ポーチ」
長方形のキルト布を折り畳んだ手触りのやさしいポーチです。
キルト芯をはさんでいるので中に入れるものも壊れにくく安心。
できあがりサイズ(閉めた状態)は20×12cm。
開けたところ
閉めたところ
素材は縮緬(ちりめん)地。
葉柄に沿ってキルティングをしています。
バイアス布にもきもの地を使っていますが、市販のものを使えばより簡単。
※単位はcm
●キルティングをした布を下図のサイズにカットする
●下端をバイアス布でくるむ
※反対側も同じようにかがる
[バイアス布のぬい方]
四隅を結んで...「小さなトレー」
四角い布の角をつまむと平面が立体に。
外側は小さな水玉、内側は晴れ着の一部。
あえて色柄を変え、表情を楽しみます。
できあがりサイズは9×9cm。
●キルティングをした布を下図のサイズにカットする
※四隅の結び方は下参照
トレー中面
角を写真のように折り、軽く糸でぬい留めます。
刺繍糸(6本取り)を結びアクセントに。キルト芯をはさんでいるので形崩れなし。
手帳や本のサイズに合わせて「ブックカバー」
山本さんの手帳カバー。
きもの地は魔よけになるといわれ縁起のいい麻の葉柄。
幸運を呼びそうです。
できあがりサイズは手持ちの本に合わせましょう。
表
裏
葉柄の一部の輪郭に沿ってキルティングをしています。
●キルティングをした布を下図のサイズにカットする