非常口の誘導灯が「緑色の理由」。知って納得の「色」にまつわる雑学【1分でサクッと読める雑学】

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『人に話したくなるほど面白い! 教養になる超雑学』 (近藤仁美/永岡書店)第10回【全10回】

テレビ番組でも活躍中のクイズ作家・近藤仁美さんが集めた珠玉の雑学をご紹介。「ピラミッドの頂上にはカフェがあった!?」「ゆで卵は頑張れば生卵に戻せる!」など、知ればきっと誰かに教えたくなること間違いなし!『人に話したくなるほど面白い! 教養になる超雑学』に収録の雑学を厳選。ちょっとした話題作りに役立ててみてはいかがでしょうか。

※本記事は近藤仁美著の書籍『人に話したくなるほど面白い! 教養になる超雑学』(永岡書店)から一部抜粋・編集しました。


非常口の誘導灯が「緑色の理由」。知って納得の「色」にまつわる雑学【1分でサクッと読める雑学】 10_pixta_82944505_M.jpg

非常口の誘導灯の色が緑なのには理由があった!

非常口のあのデザインは、日本人が考案したものだ。1979年、消防庁の公募に全国から3000点あまりの応募があり、その入選作をもとにサインデザイナーの太田幸夫氏が制作、世界に提案した。

ところで、非常口の誘導灯が緑色なのはなぜだろうか。答えを知らなくても、図工の授業を思い出すと理由が想像しやすい。あの誘導灯が緑なのは、火事などの際、赤い火のなかで真逆の色にあたる緑が目立つからだ。

緑といえば、病院の手術着がしばしば緑なのはなぜだろう。これにはいくつか理由がある。ひとつは、緑の布に赤い血が飛ぶと、真逆の色を混ぜたことになるため無彩色(黒や灰色)に近くなり、生々しさを軽減できるためだ。もうひとつは、血などの赤いものをずっと見ていると、目がバランスをとろうとして緑の残像を作り出すことに関係する。この残像は視界の邪魔になるため、多少なりとも軽減できるよう、手術着は緑にしているのである。

 

近藤仁美

早稲田大学在学中にクイズ作家として活動を始め、日本テレビ『高校生クイズ』を15年間担当中。その他、テレビ番組『クイズ! あなたは小学5年生より賢いの?』、ディズニーチャンネル『ミラキュラス』リアルイベントなど、各種媒体で出題・監修を行う。国際クイズ連盟日本支部長。クイズの世界大会では日本人初・唯一の問題作成者を務め、雑学とクイズの国際的な賞「Trivia Hall of Fame(トリビアの殿堂)」殿堂入り。『クイズ語辞典』などクイズに関する著書の他、『教科書で出会った古文・漢文一〇〇』など長年携わる日本の古典にまつわる著作・講演もある。

※本記事は近藤仁美著の書籍『人に話したくなるほど面白い!教養になる超雑学』(永岡書店)から一部抜粋・編集しました。

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