13歳を過ぎたら可能性あり⁉ 猫にも「認知症」があるってホント?/家ねこ大全(38)

「いまの鳴き声はどんな意味?」「なんでいつも、ごはんをちょっとだけ残すの?」など、猫の行動にはミステリアスなところがたくさんありますよね。そこで、SNSで人気の獣医師・藤井康一さんの著書『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(KADOKAWA)より、フードやトイレなど暮らしのコツや、不調や病気に関する医療情報など、猫についての最新情報をご紹介します。

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Q.猫にも認知症があるってホント?

A.これまでと同じ行動でも、13歳を過ぎたら認知症の可能性が加わります


猫も人間と同じように、高齢になると認知症を発症するケースが増えます。

個体差はありますが、13歳を過ぎて次のような行動がみられる場合は、認知症の可能性をうたがってみてください。

番号が早いほど、初期に見られる症状です。

1.怒りっぽくなる
2.食事や飲み水などを要求するときにひどく鳴く
3.わがままになる
4.トイレを失敗する
5.呼んでも反応がにぶい(こちらを見ない、頭を上げない)
6.せまいところでじっとしていたり、夜中にボーッと一点を見つめている
7.異常に大きな声で鳴く、夜鳴きをする
8.部屋の角や家具の間で動けなくなる
9.部屋の中を目的なく徘徊する


Q.認知症を治す方法はあるの?

A.脳への新しい刺激がいちばん大事!できることはいろいろあります


残念ながら、猫の認知症に対する治療法はまだ見つかっていません。

私たちにできるのは精神の不安感を取り除いてあげること。

「フェリウェイ®」やマタタビを取り入れ、活用するのも一案です。

日中はなるべく猫に話かけて一緒に遊ぶなど脳に刺激を与えてください。

マッサージやブラッシングも有効です。

さらに寝たきりにしないことも大事、認知症は寝ている時間が長いと症状が進みます。

とくに寒い季節は脳の血行障害が起きやすく、認知症が増えます。

運動不足で血液の循環が悪くなることが理由です。

また、脳の腫瘍や萎縮、甲状腺機能亢進症でも認知症と同様の症状が出ることがあります。

認知症に関しては、さまざまな原因や解決策が複雑にからみあっています。

決して焦ることなく、悲観することなくつき合っていくことが、飼い主さんの心の平穏につながります。

イラスト/柴田ケイコ

ほかにも書籍では、フードやトイレなどの「猫との暮らしのコツ」や、不調や病気に関する「医療情報」など、猫に関する285の最新情報が分かりやすく解説されていますので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。

【まとめ読み】『家ねこ大全285』記事リスト

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藤井康一(ふじい・こういち)
藤井動物病院院長、獣医師、獣医学修士、博士(学術)、経営管理修士。2011年にツイッターを開始。多くの飼い主さんに「こんなことに注意をしてもらえれば」という現役獣医師ならではの最新情報を発信したところ、「困っていたときに役立った」と評判に。フォロワーは5万人超える(2020年7月現在)。

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『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』

(藤井康一/KADOKAWA)

猫好きの方は、大好きだからこそ猫のミステリアスな部分をもっと知りたいですよね。さまざまな行動が意味する猫の気持ちや不調のサインなどをSNS上で人気No.1の獣医さんが解説しています。ちょっとした豆知識から、近年注目されている「猫のうつ」など最新の病気の治療まで、猫のことがすべてわかる一冊です!

※この記事は『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(藤井康一/KADOKAWA)からの抜粋です。

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