黄色や緑の「目やに」に注意して。自宅でできる「猫の目の健康チェック」/家ねこ大全(31)

「いまの鳴き声はどんな意味?」「なんでいつも、ごはんをちょっとだけ残すの?」など、猫の行動にはミステリアスなところがたくさんありますよね。そこで、SNSで人気の獣医師・藤井康一さんの著書『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(KADOKAWA)より、フードやトイレなど暮らしのコツや、不調や病気に関する医療情報など、猫についての最新情報をご紹介します。

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Q.猫の目やにが黒いんですけど!

A.目やにの色でも体調がわかる。白、黒、グレーは健康、黄色や緑は不調のサイン


猫の顔に目やにを見つけたら、色をチェックしてみましょう。

白、グレー、黒であれば猫の健康状態は良好。

また、コーヒーのしぼりかすのような赤や赤褐色をしていることもあり、一見びっくりしますがこれも問題ありません。

注意したいのは、目やにの色が黄色や緑色の場合です。

人間でも風邪を引くと黄色や緑のたんが出ますよね。

こういった色だと細菌感染していることが多いのです。

また外傷による目やにの場合は緊急を要することも多いです。

目やにをほうっておくと固まって皮膚炎になることがあるので、見つけたら取ってあげましょう。

固まって取りにくければ、次のような方法があります。

① ぬるま湯に人用の洗顔液を少量混ぜます。

② コットンやガーゼを①の液に浸し、絞ったもので猫の目元をぬぐいます。

ウエットティッシュはアルコール成分が配合されていることがあります。

眼を刺激してしまうので使わないでくださいね。


Q.目の健康は自宅でチェックできる?

A.眼の病気は表に出にくいから毎日、猫と見つめ合いましょう


飼い主さんが自宅でできる目の健康チェックを紹介します。

●まぶたの裏(結膜)が真っ赤になっていないか。赤くなっていたら結膜炎の可能性あり。左右で色が違わないかもチェック。

●瞳孔は縦に長い形をしているか

●瞳はくっきりしているか

●端がいびつだったり、欠けたりしていないか

●左右の瞳孔の大きさが違っていないか

●瞳がにごっていないか

どれか一つでも異常があれば、一度病院で加齢によるものなのか、病気によるものなのかを判断してもらいましょう。

とくに左右差がある場合は眼の老化や眼の病気だけでなく、それ以外の病気(外耳炎などの耳の病気、神経疾患、腫瘍性疾患など)によって症状が表れている可能性があります。

イラスト/柴田ケイコ

ほかにも書籍では、フードやトイレなどの「猫との暮らしのコツ」や、不調や病気に関する「医療情報」など、猫に関する285の最新情報が分かりやすく解説されていますので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。

【まとめ読み】『家ねこ大全285』記事リスト

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藤井康一(ふじい・こういち)
藤井動物病院院長、獣医師、獣医学修士、博士(学術)、経営管理修士。2011年にツイッターを開始。多くの飼い主さんに「こんなことに注意をしてもらえれば」という現役獣医師ならではの最新情報を発信したところ、「困っていたときに役立った」と評判に。フォロワーは5万人超える(2020年7月現在)。

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『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』

(藤井康一/KADOKAWA)

猫好きの方は、大好きだからこそ猫のミステリアスな部分をもっと知りたいですよね。さまざまな行動が意味する猫の気持ちや不調のサインなどをSNS上で人気No.1の獣医さんが解説しています。ちょっとした豆知識から、近年注目されている「猫のうつ」など最新の病気の治療まで、猫のことがすべてわかる一冊です!

※この記事は『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全285』(藤井康一/KADOKAWA)からの抜粋です。

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