1分間英語でTokyo案内「東京と大阪でウナギの調理法が違うのはどうして?」

1分間英語でTokyo案内「東京と大阪でウナギの調理法が違うのはどうして?」 pixta_41316973_S.jpg2020年に向けて、ますます増え続けるであろう外国人観光客。彼らを「おもてなし」するツール、それが英語です。
東京をガイドする英文を紹介する本書『東京を1分間英語で案内できる本』で、あなたも知的に、楽しく「英語で東京案内」してみませんか?

※この記事は『東京を1分間英語で案内できる本』(リサ・ヴォート/KADOKAWA)からの抜粋です。

前の記事「1分間英語でtokyo案内「東京のラーメン文化」(40)」はこちら。

 

ウナギの蒲(かば)焼き
Eel(Unagi )

There are two styles of preparing unagi: Osaka and Tokyo style. In Osaka, the unagi is sliced from the belly side. The Japanese phrase "open our stomachs" means to verbalize one's honest feelings and thoughts. It is often said that Osakans have a tendency to communicate more directly than Tokyoites. Unagi in Tokyo is sliced from the back so the next time you're at an unagi restaurant, flip over the unagi and if you see the white skin at the edges, it's Osaka style. If it's in the middle, it's Tokyo style. Tokyo chefs steam the unagi too, so there are more steps to preparing it. Osaka style is quicker and simpler.

  

~覚えておきたい語句・表現~
eel ...... ウナギ
prepare ...... ~を調理する
belly ...... 腹
flip over ...... ~を引っくり返す
edge ...... 端
steam ...... ~を蒸す

 

【和訳】
ウナギの調理法は2 種類あります。大阪流と東京流です。
大阪では、ウナギを腹からさばきます。日本語で「腹を割る」という言葉は、正直な気持ちや考えを言葉に表すことを意味します。大阪の人は、東京の人より、もっと本音でコミュニケーションを取る傾向があると言われています。東京では、ウナギを背からさばくので、ウナギ専門店に行く機会がありましたら、ウナギを引っくり返して、皮の白い部分が端にあれば、それは大阪流です。白い部分が真ん中にあれば、それは東京流です。東京の料理人はウナギを蒸すので、より手間がかかっています。大阪流はより早く、シンプルです。

 

★ワンポイント解説
ウナギ好きの人たちは、関東風の蒲焼きは女性的だといいますよね。蒸してあるので、身がふっくらしていて口当たりが軽い。関西風が男性的なのは、シンプルに焼いてあって、たれを何度も塗っているからだそうです。

 


【会話で東京案内】

A:Why is unagi prepared differently in Tokyo and Osaka?
東京と大阪でウナギの調理法が違うのはどうして?

B:Rumor has it that, there were many samurai in Tokyo and cutting open the stomach is like ritual suicide, seppuku.
噂によると、東京(江戸)には武士が多くて、腹を切るのは切腹を思わせたからだって。

A:Oh! Why were there many samurai in Tokyo?
へえ! 東京にはなぜ侍がたくさんいたの?

B:The Tokugawa shogunate was there. Osaka was a merchant city.
江戸に徳川幕府があったからだよ。大阪は商人の街だったの。


 

 

 

リサ・ヴォート

米国ワシントン州生まれ。メリーランド州立大学にて「A.A.日本研究」「B.S.経営学」を、テンプル大学大学院にて「TESOL修士」を修める。現在、明治大学特任教授、青山学院非常勤講師。NHKラジオ語学番組や日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。また、世界50ヶ国以上を旅するフォトグラファーとして活躍。主な写真集・著書は『東京を1分間英語で案内できる本』(KADOKAWA)、『WHITE GIFT』(木耳社)、『魔法のリスニング』『魔法の英語耳づくり』(共にJリサーチ出版)、『ポジティブ英語メモ』(実業之日本社)など多数。

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『東京を1分間英語で案内できる本』

(リサ・ヴォート/KADOKAWA)

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この記事は書籍『東京を1分間英語で案内できる本』からの抜粋です。
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