『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』 (著:大橋しん、監修:芦田京子/KADOKAWA)第8回【全8回】
猫背や疲れ、肩こりに腰痛といった不調の原因は「慢性的な筋緊張」です。それらを一瞬で取り除くための革命的セルフケアを伝授しているのが、難治性患者専門の特命理学療法士であり、無意識の筋緊張を取り除く身体技法「アレクサンダー・テクニーク」の第一人者・大橋しんさん。 大橋さんの著書『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』(KADOKAWA)は、見れば体のイメージが変わる、魔法のイラスト集です。その本の中から、体の各部位をほぐしていくことで慢性的な筋緊張を取り除き、体を楽にする方法をご紹介します。
※本記事は大橋しん著、芦田京子監修の書籍『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』から一部抜粋・編集しました。
【座り方】腰痛の改善、デスクワークパフォーマンスの向上
イスにリラックスして座ってみてください。
坐骨で座る
坐骨でバランスをとるとデスクワーク中も体がかたまらない
先ほどの立ち仕事より、はるかにご相談が多いのは座り仕事についてです。
どう座れば、長い時間疲れずに座っていられるのでしょうか?
モニターの前に何時間も座らされている人々の、心からの訴えは切実です。
肩はコリコリ、首はカチカチ、腰も張って背中がこわばって......誰もがご自身の体のかたさの原因が「長く座りすぎている」ことだとわかってはいるのです。
仕事によっては、座りっぱなしの人もいます。動物にとって閉じ込められたり縛られたりするのは無条件にストレスなので、これはキツいですよね。
私たちの体には、筋肉さえジャマしなければ止まぬ動きがあります。代表的なものは「呼吸」、そしてバランスをとっているために起こる「ゆらぎ」です。
座面に接している骨は、お尻の下にある坐骨です。坐骨の接地面はカーブしていて、ゆりかごのようにゆれ続けるのに最適です。
体をつぶしていると、坐骨のカーブは押されて寝たままになってしまいます。
疲れたときこそ、背骨の上に頭を乗せ、スッと背筋を立ち上げて骨盤をゆりかごのようにゆらしてみてください。呼吸と波とバランスのゆらぎがよみがえり、体がゆるんでいくのが感じられるでしょう。