『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』 (著:大橋しん、監修:芦田京子/KADOKAWA)第7回【全8回】
猫背や疲れ、肩こりに腰痛といった不調の原因は「慢性的な筋緊張」です。それらを一瞬で取り除くための革命的セルフケアを伝授しているのが、難治性患者専門の特命理学療法士であり、無意識の筋緊張を取り除く身体技法「アレクサンダー・テクニーク」の第一人者・大橋しんさん。 大橋さんの著書『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』(KADOKAWA)は、見れば体のイメージが変わる、魔法のイラスト集です。その本の中から、体の各部位をほぐしていくことで慢性的な筋緊張を取り除き、体を楽にする方法をご紹介します。
※本記事は大橋しん著、芦田京子監修の書籍『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』から一部抜粋・編集しました。
【立ち方】冷え・むくみの改善、ふくらはぎ血流の改善
地面をしっかりと踏みしめてみてください。
母指球、小指球、かかとの3点で立つ
足の裏は3点で立つと疲れずに立っていられる
立ち仕事の方でダントツに多いお悩みは、足の疲れとむくみです。
「どうやって立ってたらいいんですか?」と何度聞かれたことでしょう。
私はその方にこう尋ねます。「あなたはどこで地面と接していますか?」
私たちの足の裏で重さを支えているのは、足裏の皮膚に隠された骨です。
その骨とは、母指球、小指球、かかとの3点。3点で支える構造はあらゆる方向からの外力に最も強いので、三脚としてカメラにも使われます。
三脚との違いは、その上に乗っているものが常に動くこと。足裏の3点にかかる圧は、その配分を常に変えるということでもあります。足は2本ですから、合計6つの点の間で重心が移動し続けています。重心移動が2〜3点に偏ると疲れますが、6点でまんべんなくパスを回しているときは、さほど疲れません。
ふくらはぎが緊張し続けると血行障害を起こし、乳酸がたまって疲労したり、むくんだり、静脈が浮き出てきて血栓症を呼び起こしたりします。血行不良で夜にムズムズすると、不眠にもなりかねません。
立っているときに、両足の6点の間を「ゆらいでいる」イメージを持つことで、それらのトラブルを防げるようになります。