"腸活"で自律神経を整える
自律神経は、生命活動を維持するために自分の意思とは無関係に絶えず働いています。「心身の活動性を高める『交感神経』と、休養のための『副交感神経』の2つが働いていますが、女性は40代からそのバランスが崩れ始め、睡眠にも影響を与えます」。自律神経は腸と関係して働くため、整えるには腸活が有効。納豆やキムチ、ヨーグルトなどの発酵食品、きのこなどの食物繊維を摂りましょう。
「トリプトファン」を含む食べ物でメラトニンを増やす
「メラトニン」とは、自然な眠りを促す作用を持つホルモンのこと。「分泌を促すには、アミノ酸の一種『トリプトファン』を含む食べ物を摂取しましょう。乳製品、肉類、大豆製品、すじこ、バナナ、アボカドなどに多く含まれています」。ビタミンB6を含む食品(玄米、レバー、まぐろ赤身、かつお、鶏ささみ、鶏むね肉、鮭など)と一緒に摂ると、トリプトファンの合成が促進されます。
マグネシウムを摂ってセロトニンを作る
「セロトニン」は〝幸せホルモン"とも呼ばれる脳の神経伝達物質です。「精神を安定させる働きを持つ他、オレキシンと相互作用し、朝に近づくと分泌されて交感神経を刺激し、すっきりした目覚めを促します。熟睡に不可欠な夜のメラトニンの分泌にも関係しています」。セロトニンはマグネシウムを含む食品を摂ると生成されやすく、ナッツ類や緑黄色野菜、豆類、海藻、ごまなどがおすすめです。