視力は戻らないとあきらめていませんか? 目のコリをほぐす「マジカルフレーズ」で得られる4つの効果

「マジカルフレーズ」で脳の「視覚野」を活性化

人は文字や記号を目で眺めるだけでは、何も受け取ることができません。目からの情報を脳が受け取り、その情報を処理することで「見る」ことができるようになります。

目から入ってくる大量の情報は、視神経を伝わって、脳の「視覚野」という視覚を司る部分に送られます。そこで情報が整理されることで、形がはっきりとするのです。

眼筋の状態がよくても、脳の認知機能が衰えていては、目から入った雑多な情報が処理でき
ず、視力低下の一因となります。

「マジカルフレーズ」は、この点にも注目して開発しました。

文章を逆さから読んだり、斜めから読んだりすることで、脳の認知機能をトレーニングし、目からの情報を脳の視覚野に伝える神経伝達機能「シナプス」のネットワークを強くすることを狙っています。

視力は戻らないとあきらめていませんか? 目のコリをほぐす「マジカルフレーズ」で得られる4つの効果 magicalphrase27.jpg

4つのすごい効果が揃ったメソッド

ここまでのお話で、さまざまな「目が悪くなってしまう理由」そして、目をよくする「マジカルフレーズ」についてご理解いただけたのではないでしょうか。改めて整理してみます。

目をよくするためには、4つの重要なポイントがあります。

(1)眼球の動きがよくなる
(2)目の「コリ」がほぐれる
(3)自律神経が整い、涙がよく出る
(4)脳の視力を司る部位が活性化する


この全てを網羅できるのが「マジカルフレーズ」です。

(1)(2)の目のストレッチは、目が疲れたら「目玉をグルグル回す」といった、既存の「目トレ」でも、ある程度は解消できるでしょう。

しかし、マジカルフレーズは、より目をリラックスさせる点に注力して考案されています。今までの「目トレ」は、目を鍛えるために眼球を素早く動かす方法が主流でした。マジカルフレーズは「目をゆっくり動かす」方法でストレッチ効果を増し、視力低下の一因である「目のコリ」を効果的に解消できるのです。

さらに、眼筋にアプローチするだけでは、(3)自律神経を整えることも、(4)脳機能の強化もできません。

「マジカルフレーズ」は他の「目トレ」と違い4つが同時に行えるメソッドなのです。

「目のヨガ」のイメージで、リラックスしながら目をゆっくりと動かすことで、副交感神経が優位になります。

自律神経が整うと、(3)の「涙の量が増える」だけでなく、血糖値や血圧が高くなるのを抑えることができ、局所の血流がよくなることで、「白内障」や「緑内障」の予防も期待できるのです。

また、通常の文章の向きとは違う「逆さ読み」を中心に様々な方向に読むことで、(4)の「脳機能の活性化」ができます。

普段の生活ではあまりしない目の動かし方をすると、高齢者に多い「眼瞼(がんけん)下垂」(まぶたが下がり、じゅうぶんに目を開くことができなくなる症状)も予防できます。

 

松岡俊行
医学博士。眼科専門医。1992年京都大学医学部医学科卒。1996年京都大学大学院研究科、2001年10月、ロンドン大学UCL(University College London)客員研究員。京都大学大学院在学中に「Science」に、ロンドン留学中に「Nature」に論文掲載。2008年、京都大学 大学院 医学研究科准教授。2019年、大阪府吹田市に江坂まつおか眼科を開業。2021年、医療法人アメミヲヤ設立。2022年、「近視の撲滅を目指す Dr.まつおか」YouTubeチャンネル開設。スマートフォンの普及に伴い「小学校6年生の半数が視力1.0以下になる」「幅広い年齢層で『スマホ老眼』になる人が続出」といった状況が起きていることを憂慮。自宅でできる手軽な視力回復メソッドとして「マジカルフレーズ」を考案する。ほか、寝ている間に専用のコンタクトレンズを装着することで視力回復を図る「オルソケラトロジー」を推進。現代日本人の視力回復を目指し、精力的な活動を続けている。

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※本記事は松岡俊行著の書籍『眼科医が考案 1日1分読むだけで目がよくなるマジカルフレーズ』(アスコム)から一部抜粋・編集しました。
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