「マジカルフレーズ」で脳の「視覚野」を活性化
人は文字や記号を目で眺めるだけでは、何も受け取ることができません。目からの情報を脳が受け取り、その情報を処理することで「見る」ことができるようになります。
目から入ってくる大量の情報は、視神経を伝わって、脳の「視覚野」という視覚を司る部分に送られます。そこで情報が整理されることで、形がはっきりとするのです。
眼筋の状態がよくても、脳の認知機能が衰えていては、目から入った雑多な情報が処理でき
ず、視力低下の一因となります。
「マジカルフレーズ」は、この点にも注目して開発しました。
文章を逆さから読んだり、斜めから読んだりすることで、脳の認知機能をトレーニングし、目からの情報を脳の視覚野に伝える神経伝達機能「シナプス」のネットワークを強くすることを狙っています。
4つのすごい効果が揃ったメソッド
ここまでのお話で、さまざまな「目が悪くなってしまう理由」そして、目をよくする「マジカルフレーズ」についてご理解いただけたのではないでしょうか。改めて整理してみます。
目をよくするためには、4つの重要なポイントがあります。
(1)眼球の動きがよくなる
(2)目の「コリ」がほぐれる
(3)自律神経が整い、涙がよく出る
(4)脳の視力を司る部位が活性化する
この全てを網羅できるのが「マジカルフレーズ」です。
(1)(2)の目のストレッチは、目が疲れたら「目玉をグルグル回す」といった、既存の「目トレ」でも、ある程度は解消できるでしょう。
しかし、マジカルフレーズは、より目をリラックスさせる点に注力して考案されています。今までの「目トレ」は、目を鍛えるために眼球を素早く動かす方法が主流でした。マジカルフレーズは「目をゆっくり動かす」方法でストレッチ効果を増し、視力低下の一因である「目のコリ」を効果的に解消できるのです。
さらに、眼筋にアプローチするだけでは、(3)自律神経を整えることも、(4)脳機能の強化もできません。
「マジカルフレーズ」は他の「目トレ」と違い4つが同時に行えるメソッドなのです。
「目のヨガ」のイメージで、リラックスしながら目をゆっくりと動かすことで、副交感神経が優位になります。
自律神経が整うと、(3)の「涙の量が増える」だけでなく、血糖値や血圧が高くなるのを抑えることができ、局所の血流がよくなることで、「白内障」や「緑内障」の予防も期待できるのです。
また、通常の文章の向きとは違う「逆さ読み」を中心に様々な方向に読むことで、(4)の「脳機能の活性化」ができます。
普段の生活ではあまりしない目の動かし方をすると、高齢者に多い「眼瞼(がんけん)下垂」(まぶたが下がり、じゅうぶんに目を開くことができなくなる症状)も予防できます。