更年期障害に役立つ漢方薬とは?/更年期障害(15)

pixta_12798307_S.jpg40代半ばを過ぎて妙にイライラすると感じたら、更年期が始まっているかもしれません。更年期は、思春期と並ぶホルモンの大変動期で、疲労や肩こり、のぼせなど、これまで感じなかったさまざまな不調が起こりやすくなります。ひどくなると、更年期障害と呼ばれ、日常生活に支障をきたすこともあります。

この大変動期をできるだけ心地よく過ごすにはどうしたらよいのか、飯田橋レディースクリニック院長の岡野浩哉先生にお伺いしました。今回はその15回目です。

前の記事「なんとなく不調は、漢方療法で改善!/更年期障害(14)」はこちら。

 
漢方は精神的な不調や不眠にも有効です

更年期障害の治療によく用いられる代表的な漢方薬の一つが加味逍遙散(かみしょうようさん)です。更年期に起こるイライラや不安感といった不調や月経不順などの改善に役立ちます。また、更年期には不眠に悩む人も多くなります。不眠が続くとイライラや抑うつ感なども増して、さらにつらい状態になります。加味逍遙散は不眠を改善する効果もあり、寝つきがよくなったという報告もあります。

更年期に用いられる漢方薬は多くあります。下記に、代表的なものをご紹介しましょう。

 

●更年期障害に用いられる代表的な漢方薬

加味逍遙散(かみしょうようさん)
体力が普通か、それ以下の人ののぼせ、肩こり、疲れやすさ、冷え、イライラ、不安感、月経不順などに。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
比較的体力がある人の肩こり、頭痛、めまい、のぼせ、足冷えなどに。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
比較的体力がある人ののぼせ、便秘、頭痛、めまい、肩こり、冷え、不安、不眠、月経不順などに。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
体力があまりない人の冷え性や貧血、めまい、耳鳴り、頭痛、むくみ、疲れやすさ、月経不順などに。

温清飲(うんせいいん)
体力は普通だが、皮膚がかさかさして色つやが悪い人の冷えやのぼせ、イライラ、不眠などに。

 

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取材・文/笑(寶田真由美)

<教えてくれた人>
岡野 浩哉(おかの・ひろや)先生

飯田橋レディースクリニック院長。群馬大学医学部卒業後、同医学部附属病院産婦人科、 東京女子医科大学産婦人科などで臨床経験を経て、平成20年に飯田橋レディースクリニック設立。 「患者にやさしい医療」をモットーに、新聞・雑誌等メディアへ執筆多数。

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