鼻づまりが強い&花粉症の薬が効かない人におすすめ。レーザー手術/花粉症最新治療(4)

pixta_24186943_S.jpg花粉症の人にとって、春先はつらい症状に悩まされる季節。花粉症は、花粉によって 起こされるアレルギー疾患で、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が現れます。
日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学教授で、花粉症治療、特に舌下免疫療法の研究・治療に当たっている大久保公裕先生に、その原因などをお聞きしました。

前の記事「くしゃみ、鼻水、目のかゆみ...症状別・主な花粉症の薬/花粉症最新治療(3)」はこちら。 

【治療その2 レーザー手術】

治療は12月までに!鼻づまりに効果的で通院治療も可能

主に、鼻づまりの症状が強く、花粉症の薬が効かなかったり、薬の副作用があったりする場合には、手術が検討されます。

花粉症の手術の中で多く行われているのは「鼻粘膜焼灼(びねんまくしょうしゃく)手術」です。麻酔薬を浸したガーゼを鼻の奥に入れ、花粉に反応しやすい下鼻甲介(かびこうかい)の鼻粘膜をレーザーで焼いて縮小させます。

鼻粘膜焼灼手術にかかる費用(手術のみ)は健康保険3割負担で12,000円程度です。手術は短時間で済み、入院する必要はありません。ただし、鼻粘膜は再生しやすく、治療の効果期間はワンシーズンとなります。また、花粉の飛散中に手術を受けると症状が悪化しやすいため、花粉が飛散し始める1~2カ月前までに行われます。

「レーザー手術は、花粉症の薬が使えない妊婦さんや、眠気の副作用に困っている受験生などにすすめることがあります。レーザーで何度も同じ部位の鼻粘膜を焼灼すると、粘膜の細胞が傷つきやすくなります。レーザー手術を受ける前に、鼻粘膜の状態や、今後何回くらい治療を受けられる可能性があるか、担当医に確認しておくとよいでしょう」。

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レーザーで下鼻甲介の粘膜を焼灼し、アレルギーを起こす粘膜の容積を減らす。

 

レーザー手術のポイント

●鼻粘膜をレーザーで焼く。
●鼻づまりが強い人に向く。
●花粉が飛散し始める1~2カ月前までに行われる。
●効果はワンシーズンのみ。

 

次の記事「自宅で行える最新の花粉症治療。舌下免疫治療法/花粉症最新治療(5)」はこちら。

取材・文/髙森千織子  イラスト/やまだやすこ

<教えてくれた人>
大久保公裕(おおくぼ・きみひろ)先生

日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学教授。日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長。日本医科大学大学院耳鼻咽喉科修了。米国立衛生研究所(NIH)に留学後、日本医科大学医学部准教授を経て現職。花粉症治療、特に舌下免疫療法の研究・治療に当たっている。

この記事は『毎日が発見』2018年2月号に掲載の情報です。

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