先の細い靴をはき続けていなくても外反母趾になる可能性あり。前新マミさんに教わる足指ストレッチとエクササイズ

痛みで歩くのが辛くなる、外反母趾。これは先の細い靴を履き続けたり、そして加齢で足裏のアーチがなくなることが原因の場合も。今回はリンパティックストレッチ(リンパ体操)を開発した、前新マミ(まえあら・まみ)さんに予防策を教えていただきました。

この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年12月号に掲載の情報です。


リンパ体操とは
練習量の多いバレリーナの疲れを取り、筋肉を蘇らせるメンテナンスのためにリンパティックストレッチ(リンパ体操)を開発。リンパの流れを促進し、体や筋肉を修復・回復、歪みを正すのが目的です。


『足裏のアーチがなくなってくると外反母趾になりやすくなります』

外反母趾はひどくなると痛みで歩けなくなることもあり、手術が必要なことも。

加齢とともに足裏のアーチが崩れてくると、先の細い靴をはき続けていなくても外反母趾になります。

また親指が長い人は、外反母趾になりやすいといわれます。

常に靴下をはいて、そのうえ長年靴で窮屈な状態を続けていると、指と指が開かなくなっている人も多く、なるべく広げてあげる習慣が予防になります。

指を動かしてグーパーするのも効果があります。

こんな人はぜひトライ!
□外反母趾になってきた
□親指のつけ根が靴に当たる
□先の細い靴を長年はいてきた

《足指ストレッチ》

足の指が固まって動かないと外反母趾だけでなく、つまずきやすくなるなど、いいことはひとつもありません。自分の体重で足の指の関節を曲げて筋肉をストレッチします。指のつけ根を曲げ、かかとにお尻を乗せて体重をグッとかけていきます。

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エクササイズ1では指の骨のつけ根をほぐしていきます。

エクササイズ2では指と指を一本ずつ広げていきます。

エクササイズ3では指でグー、パーをして指が動くように働きかけます。

どのエクササイズも外反母趾予防に効果があるので、一日何回でも行ってください。

とくに冬は靴下をはいていることが多いので、意識的に行いましょう。

エクササイズ1.
指と指の間の延長線上、足の指の骨が分かれているところをマッサージします。もむと痛いところがあるので、そこをよくほぐします。全ての指の間を行います。

先の細い靴をはき続けていなくても外反母趾になる可能性あり。前新マミさんに教わる足指ストレッチとエクササイズ 2312_P064-065_02.jpgエクササイズ2.
指の間を一本ずつ広げていきます。最初は痛いところがあるかもしれません。

先の細い靴をはき続けていなくても外反母趾になる可能性あり。前新マミさんに教わる足指ストレッチとエクササイズ 2312_P064-065_03.jpgエクササイズ3.
指でグーを作ります。パッと指を広げます。5回ほど繰り返します。

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お風呂でストレッチ

先の細い靴をはき続けていなくても外反母趾になる可能性あり。前新マミさんに教わる足指ストレッチとエクササイズ 2312_P064-065_05.jpg浴槽の壁につま先を当て、グッと押し付けるようにして甲と指のつけ根をストレッチして伸ばします。

構成・取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange

 

前新マミ(まえあら・まみ)さん

1950年、北海道函館市生まれ。バレリーナ、プロダンサーとして活躍。メンテナンスのためのリンパティック・ストレッチを考案。著書に『寝たままスッキリ! リンパ体操』(高橋書店)他。

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