「最近ひざに違和感がある」「ずっと元気に動きたい」といったことを思っている人も多いのでは? 今回はそんなときにぜひ試してみたい「ひざのリンパを流すストレッチ」を、リンパティック・ストレッチの考案者である前新マミさんに教えてもらいました。
リンパ体操とは
練習量の多いバレリーナの疲れを取り、筋肉を蘇らせるメンテナンスのためにリンパティックストレッチ(リンパ体操)を開発。リンパの流れを促進し、体や筋肉を修復・回復、歪みを正すのが目的です。
『ひざがきちんと伸びていないと痛みにつながります。しっかり伸ばしましょう』
ひざの違和感やひざ痛、変形性ひざ関節症などは、内股やO脚の人に多いのですが、筋肉がねじれてしまい、ひざの関節に負担がかかるのが一因です。
筋肉のねじれがないようにまっすぐ足を使うことと、ひざの後ろをしっかり伸ばすことが大切です。
ひざには大きなリンパ節があり、リンパを流すことで痛み物質なども排出されやすくなります。
また、ひざを動かすことで、関節をスムーズに動かすための関節液(滑液)の分泌も促進されます。
こんな人はぜひトライ!
□ひざが痛い
□ひざに違和感がある
□ひざが伸びない
《ひざ痛が改善した生徒さんの例》
60代の生徒さんはひざに水がたまって痛みが出始め、階段の上り下りが不安で整形外科で定期的に水を抜き、ヒアルロン酸を注射していました。3カ月ほどお教室に通ってひざをしっかり伸ばしたところ、水はたまらなくなり通院する必要がなくなりました。リンパ体操はひざを伸ばすストレッチを重視しているのですが、これは正しい姿勢を維持することや足のクセを正しい向きに修正して、ひざへの負担を軽減するためです。また、ひざにたまるリンパ液の流れを良くすることも目的です。
タオルを足裏に引っ掛けて、ひざをジワジワ伸ばしていきます。
手でひざを押して、さらに足をまっすぐに伸ばします。
左右4回ずつ行います。
1
2
3
少々痛くてもしっかり手で押して伸ばします。
【OK】
股関節、ひざ、足首を一直線上に。足先は内側に入らないように注意。
【NG】
ひざが内側になったり、足先が内側になるのはNG 。
お風呂でストレッチ
足裏を浴槽の壁面に押し付けてひざを伸ばします。足首が直角になるようにします。お湯の中だとひざが伸びやすくなります。
取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange