リンパ体操で「だるさ」「むくみ」を解消! 筋膜を緩めて「全身の不快感」を改善しよう

梅雨に入り、運動不足になる方も多いのではないでしょうか? 今回ご紹介するのは、滞っているリンパや血液を流してだるい、重い、むくむといった全身の不快感を解消するストレッチ。リンパティック・ストレッチの考案者である前新マミさんに「だるさを解消するストレッチ」を教えてもらいました。


リンパ体操とは
毎日激しい練習を重ねるバレリーナの疲れを早く取り、筋肉を蘇らせるメンテナンスのストレッチ。リンパの流れを促進して体の隅々まで巡らせ、体を修復・回復させて歪みを正すのが目的です。


全身を大きく伸ばすとリンパが流れてだるさやむくみがスッキリします

筋膜を緩めてリンパの流れを良く

梅雨の時期は体に水分がたまりやすく、低気圧の影響もあり、だるい、重い、むくむといった全身の不快感を覚えやすい季節です。

滞っているリンパや血液を流していけば、体の重だるさは解消されていきます。

体は筋膜という薄い膜で覆われていて筋肉や内臓を包んでいます。

そして、筋肉や内臓をあるべき場所に維持する役目をしています。

薄いボディスーツを着ているような姿をイメージしてみてください。

その筋膜が柔軟であればいいのですが、硬くなったり、ある部分だけが癒着して引っ張られたりすると、中の筋肉は動きが窮屈になります。

そうすると筋肉に痛みが出たり、つながっているリンパ管や血管の流れが悪くなり、神経を刺激したりします。

筋膜は歪みがなく緩めた状態にしておきましょう。

大の字で筋膜リリース
聞いたことがある人もいるかもしれませんが「筋膜リリース」というのは、歪んだり癒着した筋膜をほぐして元の状態に戻してあげることです。筋膜は指の先からつま先までつながっているので、全身を大きく引き伸ばしてあげることで緩ませることができます。

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大の字になり手のひらは上を向けて指先まで伸ばします。足はつま先を天井方向に向けてかかとを突き出すようにします。指先とつま先に力を入れて、大きく体を伸ばすようにして10秒キープしたら緩める、を何回か繰り返します。


あお向けになり腕はまっすぐ頭の先に、足はかかとを突き出してまっすぐに伸ばします。

そのままグーッと手と足で引っ張りっこをするつもりでおへそを縦に伸ばすように体を引き伸ばしていきます。

10秒そのままキープしたら緩める、を4回繰り返します。

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このまま10秒キープ!

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かかとを突き出します。

さらにできる人は

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片手と片足で縦に引き伸ばすと体側(体の横側)が良く伸びます。このときも指先は伸ばして、かかとは突き出し、つま先は天井方向に向けます。左右行います。

《今月の寝る前10秒リンパ》

足を上げる

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あお向けになり、腰の真上でかかとを突き出しながら足を天井方向に伸ばしていきます。足にたまったリンパを戻す効果が高いので足がスッキリします。ひざはなるべく伸ばすようにするとさらに効果的です。

取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange

 

前新マミ(まえあら・まみ)さん

1950年、北海道函館市生まれ。バレリーナ、プロダンサーとして活躍。メンテナンスのためのリンパティック・ストレッチを考案。著書に『寝たままスッキリ! リンパ体操』(高橋書店)他。

この記事は『毎日が発見』2022年6月号に掲載の情報です。
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