日本人は骨格的なこともあり、猫背になりやすいと言われます。大人世代になるとさらに進行してしまう可能性があるので、対策をしっかりしておきたいもの。そこで今回は、リンパティック・ストレッチの考案者の前新マミさんに話をお聞きしました。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年11月号に掲載の情報です。
リンパ体操とは
練習量の多いバレリーナの疲れを取り、筋肉を蘇らせるメンテナンスのためにリンパティックストレッチ(リンパ体操)を開発。リンパの流れを促進し、体や筋肉を修復・回復、歪みを正すのが目的です。
『猫背の予防、解消には良い姿勢を保とうという意識が大切です』
日本人は骨格的に華奢なこともあり、重い頭を支えるために猫背になりやすいと言われます。
筋肉が落ちてきたり、日常生活でのスマホやパソコンの操作で、のぞき込むような姿勢が続くと猫背に拍車がかかります。
猫背は腰に負担がかかるので腰痛を招くほか、内臓が圧迫されて呼吸が浅くなることも!?
首周りにはリンパが集まっているので、猫背で流れが滞るとこりを感じやすくなります。
とにかく良い姿勢を心がけることが、予防と改善の一歩です。
こんな人はぜひトライ!
□デスクワークの時間が長い
□肩や首がいつもこっている
□上を向くのがつらい
《猫背チェック》
壁を背に立ってみて、後頭部、肩のつけ根、お尻の3カ所が壁についていれば、正しい姿勢ができています。肩がつきにくい人は猫背かもしれません。背中がべったり壁についてしまう人も正しい姿勢がとれていないので注意です。
頭頂に両手を置きます。
息を吸いながらゆっくりあごを上げていき、できるところまで頭を反らせます。
ゆっくりもとに戻ります。
4回ほど繰り返します。
首周りやわきの下のリンパも良く流れるようになります。
1.
2.
腰が反れると腰への負担が大きいのでNGです。あごを天井に見せるつもりで。
お風呂でストレッチ
わきの下には腋窩(えきか)リンパ節というリンパが集まっている場所があります。お風呂に入りながら、つかむようにしてゆっくりわきの下を揉んであげると首や肩のリンパの流れが促進されます。
構成・取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange