【84歳現役医師が解説】新聞紙を使って四股踏み! 転ばない、倒れないための簡単1分筋トレ

転倒・骨折を防ぐ3つのコツ

(1)体を動かして骨の代謝アップ

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骨は、新しい骨を作る「骨芽(こつが)細胞」と、古い骨を壊す「破骨(はこつ)細胞」による「骨代謝」によって作られています。

加齢により破骨細胞の働きが優勢になると骨密度が低下し、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を招きます。

骨は運動などで衝撃を受けると、骨の中にある「骨細胞」が骨芽細胞に「骨を作れ」と命令します。

これにより骨芽細胞が活発化し、骨が強くなります。

(2)自宅の〝危険な場所〞に注意

【84歳現役医師が解説】新聞紙を使って四股踏み! 転ばない、倒れないための簡単1分筋トレ 2310_P064-066_13.jpg骨折を招く転倒は、実は自宅で最も多く起こります。

庭の石や玄関マットなどのちょっとした段差のほか、居間では床に置きっぱなしの新聞紙や座布団、家電のコードなどに注意。

深夜トイレに行く際には暗い階段や廊下も危険です。

長いスカートやスリッパも避けましょう。

〈 高齢者が自宅で転倒する場所 〉
1位 ... 庭(36.4%)
2位 ... 居間、リビング、茶の間(20.5%)
3位 ... 玄関、ホール、ポーチ(17.4%)
4位 ... 階段(13.8%)
5位 ... 寝室(10.3%)

(3)3大栄養素+油をセットで摂る

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骨を強くするには、カルシウム(牛乳やしらすなど)のほか、ビタミンK(納豆や小松菜など)、ビタミンD(紅さけや干ししいたけなど)が不可欠。

ビタミンKとDは脂溶性ビタミンのため、油脂類と合わせて食べると吸収されやすくなります。

「おすすめは脂ののった紅さけやまぐろなどの魚類。ビタミンDと油を同時に摂れます」(林先生)

構成・取材・文/岡田知子(BLOOM) イラスト/秋葉あきこ

 

<教えてくれた人>
原宿リハビリテーション病院 名誉院長
林 泰史(はやし・やすふみ)先生
(お名前は異体字の「泰」)

専門は整形外科、リハビリテーション科。京都府立医科大学医学部卒。骨粗鬆症の基礎研究で医学博士号取得、テキサス大学骨代謝科留学などを経て現職。著書に『新聞紙体操 もう転ばない!倒れない!老けない!』他。

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