腰痛、肩こり、頭痛で悩まされている人は多いのではないでしょうか。これは背骨の動きが悪くなっていることが原因かもしれません。柔道整復師でプロ野球チームの公式メディカルアドバイザーを務めたこともある、酒井慎太郎さんにお話をお聞きしました。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年9月号に掲載の情報です。
【前回】腰痛、肩こり、頭痛がラクになる「ひねり歩き」と「寝がえり体操」【柔道整復師の酒井さんが指南】
やってはいけない
ガチガチ背骨になる5つのNG習慣
(1)ソファで寝てしまう
ソファのアーム部分などを枕代わりに寝てしまうと、首や肩の筋肉が引っ張られ、過度な緊張がかかります。首や肩、腰のこりやハリ、寝違えなどの原因になるのでご注意を。
(2)背中を丸めて家事をする
家事をするときは、思いのほか背中を丸める動作が多いもの。気付いたら背すじを伸ばしましょう。シンクや調理台が低い場合は、足を左右に開いて作業を。体の前傾を防げます。
(3)いすに浅く座る
長時間、いすに浅く座っていると、腰に過剰な負担がかかります。座るときは、いすに深く腰かけ、骨盤を立てることを意識しましょう。ひざの角度は90度ぐらいをキープして。
(4)頰づえをついて読書
頰づえをつくと、首に余計な負担がかかります。特に、あごを前方へ大きく突き出し、あごの先端を手で支えてつっかい棒をするような姿勢は危険。頸椎の歪みにつながります。
(5)同じ方の手でばかりカバンを持つ
いつも同じ側の手で荷物を持っていると首や肩、背骨にダメージがたまります。なるべく左右均等に持ち替えを。体に痛みがある場合は、痛む方と逆側の手で、体の後方で持つのが◎。
構成・取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) 撮影/齋藤ジン イラスト/秋葉あきこ モデル/川島佐和子(splash)