首や肩、背中の「こり」に悩まされていませんか? その原因は、「背骨の中心となる胸椎にあるんです」と、テニスボール矯正の考案者である酒井慎太郎さんは言います。そこで、酒井さんの著書『肩こり・首痛完全解消! 10秒胸椎のばし』(KADOKAWA)から、毎日10秒続けるだけで効果がある「胸椎のばし」のメリットや具体的な方法をご紹介します。
ダイエットやスタイル維持にも〝胸椎の動き〟が関係していた!
胸椎がしなやかに動いているかどうかは〝脂肪のつき方〟や〝スタイル〟にも影響してきます。
胸椎の動きが悪い人は、頭を前にニュッと突き出し、背中を丸めている場合がほとんど。
普段からそういう姿勢をとっていると、全体の荷重バランスが崩れて、体に「いつも力が入っている部分」と「ほとんど力が入らない部分」の差が出てくるようになります。
そして、次第に「ほとんど力が入らない部分」がたるみ、そこに脂肪がつきやすくなるのです。
では、その「たるんで脂肪がつきやすくなる部分」とはどこか。
それは『下腹』『お尻』『太もも』など。
みなさんお気づきのように、いずれも「脂肪蓄積が気になりやすい部分」です。
こういった部分がたるんで脂肪がついてくると、下半身が太くなっててきめんにスタイルの崩れへとつながってしまいますよね。
ただ、そういった脂肪蓄積やスタイルの崩れも、胸椎の動きをよくして姿勢を戻していけば食い止めることができるのです。
ストレートネックやねこ背が矯正されて背骨が正しく機能するようになれば、荷重分散機能が働いて『下腹』『お尻』『太もも』などにもしっかり力が入るようになります。
すると、これらの部分の筋肉がよく使われ、その周囲の脂肪がよく燃やされるようになっていくのです。
これによって、次第に気になる部分の脂肪が落ち、だんだんたるんだ部分がへこんできて、スタイルが戻ってくるわけですね。
私は常々、「姿勢矯正は、とても効率のいいダイエットになる」と話しています。
実際、私の治療院では、姿勢を正し、背骨を機能させて、全身の荷重バランスを整えることによって、スリムなスタイルに変身されていく方が大勢いらっしゃいます。
なかには、関節のこりや痛みの治療目的ではなく、スタイル矯正やダイエットを目的にして訪れる方もいらっしゃるくらいです。
そして、姿勢を矯正していくための重要ポイントとなるのが胸椎。
きっと、胸椎をしなやかに動かすことは、体のスタイルをしなやかにすることにもつながっているのでしょう。
健康の秘密が隠されている「肩こり・首痛完全解消! 10秒胸椎のばし」記事リストはこちら!
たった10秒で効果をもたらす「胸椎のばし」に加え、「仙腸関節テニスボール体操」など、5章に渡って「健康をキープ」するメリットが詰め込まれた一冊