日々多忙な医師の方々は、どのように元気をキープしているのでしょう? その秘訣はどうやら朝の過ごし方にありそうです。今回は歯科医の宮本日出先生(57歳)が実践している朝活についてお話を伺いました。
【前回】「なんとなく不調」と向き合う。麻酔科の名医・富永喜代先生の習慣「朝はゆっくりスタートする」
口内の細菌を体に入れない
朝一番に全力5秒うがい
起床時の口の中には、通常の約30倍の虫歯菌がいるといわれています。
このまま食事をすると、増えた菌が体に入り込み、不調の原因に。
予防には、全力5秒うがいがおすすめ。このうがいを3回行うと、細菌を97%減らせることが分かっています。
歯ぐきのすき間に水を通すつもりで行うとより効果的。
口臭予防にも役立ちます。
全力5秒うがいのやり方
(1)30mlくらいの少ない水を口に含む。
(2)全力でブクブクうがいを5秒行う。
(3)上を向いてガラガラうがいを5秒行う。
(1)~(3)を3回、トータル30秒ほど行う。
すき間時間に健康を保つ
ストレッチ
コロナ禍以前はスポーツジムに通っていましたが、いまは習慣が変わり、朝や仕事中などの「ながら運動」が基本。
歯みがき中は、足首を伸ばすストレッチを行っています。
他にも、座っているときに足首を回す、いすから立ち上がったときに後ろに腕を伸ばして肩甲骨を動かすなど、ちょっとした動作の中で体を動かしています。
味覚の衰えを防ぐためにも
歯みがきの最後に舌ブラシ
朝食後は、ブクブクうがい→電動歯ブラシでサッとみがき→デンタルフロス→手で歯みがき→歯間ブラシの後、仕上げに舌ブラシを行います。
年をとると唾液の出が悪くなり、舌に付いた汚れが洗い切れずに蓄積されやすく。
すると、味覚が鈍感になり、濃い味のものを求めるように。
舌ブラシを使うことで味覚の衰えを予防できます。
昼活・夜活におすすめ習慣
むせ防止は姿勢が大事
食事中にむせやすい人は、姿勢の見直しを。
食べるときは、太ももの裏を伸ばし、床に足の裏全体をしっかりつけて背すじを伸ばすようにしましょう。
姿勢を意識するだけで、食事中のむせを減らすことができます。