「喘息」について専門医・松瀬厚人先生が解説! 高齢女性は重症化しやすいので注意を

吸入薬の適切な使い方

吸入薬は気管の中に入って初めて効果が出る。舌を下げて喉の奥を広げ、「薬の通り道」をつくるのがポイント。

(1)ホーと言いながら舌を下げ、喉の奥を広げて息を吐き出す

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(2)舌を下げたまま吸入口を舌の上にのせ、上を向いて頭の中で「ホー」と思いながら大きく吸う「喘息」について専門医・松瀬厚人先生が解説! 高齢女性は重症化しやすいので注意を 2305_P082-083_09.jpg

(3)口から吸入口を離し、口を閉じて3~5秒間息を止める

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(4)鼻からゆっくり息を吐く「喘息」について専門医・松瀬厚人先生が解説! 高齢女性は重症化しやすいので注意を 2305_P082-083_11.jpg

(5)声がかれるなどの副作用を避けるため、吸入後は必ずうがいをする「喘息」について専門医・松瀬厚人先生が解説! 高齢女性は重症化しやすいので注意を 2305_P082-083_12.jpg

※おすすめは洗面所に置いておくこと。歯磨きとセットで習慣づけられる上、口をゆすぐときにうがいもできる。

吸い方のコツは?

エアゾールタイプ:ゆっくり大きく!
粉タイプ:勢いよく大きく!

喘息発作の予防のために気を付けたいこと

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□ 禁煙する
たばこの煙は気道の刺激になるだけでなく、喘息のもとである炎症を悪化させる。

□ 過度のお酒は控える
アルコールが分解された後に増える物質に気道を狭くする作用がある。

□ 十分な睡眠を取る
風邪を引きやすくなったり、アレルゲンに対してより敏感になったりするのを避ける。

□ 減量する
蓄積した内臓脂肪に含まれる細胞が喘息を悪化させる一因となることがある。

□ 風邪やインフルエンザの予防
風邪やインフルエンザは炎症をさらに強め、刺激を受けやすくする。

□ 適度な運動を心がける
心肺機能を高め、基礎体力をつけて発作が起こりにくい体にする。

□ こまめな掃除と換気を行う
アレルゲン(ダニ・埃・カビ・ペットの毛・花粉など)で発作が起こらないようにする。

□ ペットとの付き合い方を考える
すでに飼っている場合は、ペットと一緒に寝ないなどの工夫を。これから飼うなら、「屋外で飼える」「毛のないペットにする」「お試し期間で様子を見る」など慎重に。

□ ストレスをためない
自律神経の乱れなどで体の機能を調節する体内物質のバランスが崩れ、喘息を悪化させる。

取材・文/古谷玲子 イラスト/片岡圭子

 

<教えてくれた人>

東邦大学医学部医学科 教授
松瀬厚人(まつせ·ひろと)先生

1989年大分医科大学(現大分大学医学部)卒業。長崎大学准教授などを経て2014年より現職。医学博士。特に喘息などの呼吸器が専門。『「ぜんそく」のことがよくわかる本』(講談社)を監修。

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この記事は『毎日が発見』2023年5月号に掲載の情報です。

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