足の血管が浮き出る、ボコボコしている、むくみがひどい...。それらの症状は「下肢静脈瘤」が原因かもしれません。放置しておくと重症化する場合もある「下肢静脈瘤」ですが、軽症のうちはセルフケアで何とかなります! そこで今回は"血管の名医"である広川雅之先生の著書『血管の名医が教える 下肢静脈瘤の治し方』をご紹介。自分の症状はセルフケアで治るの? 放っておくとどうなるの? 別の病気の可能性は? 「下肢静脈瘤」に関する疑問を名医が徹底解説します。
※本記事は広川雅之著の書籍『血管の名医が教える 下肢静脈瘤の治し方』から一部抜粋・編集しました。
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栄養バランスに偏りのない食事を心がけて。
塩分の摂りすぎはむくみに直結する
「下肢静脈瘤に効く食べ物はありますか?」と、患者さんから聞かれることがあります。
残念ながら、下肢静脈瘤にはこれが効く! という食材はありません。
しいていえば、さまざまな食べ物をバランスよく食べることぐらいです。
ただし、足のむくみに関しては塩分の摂りすぎが影響することがあります。
私たちの体は、塩分濃度を一定に保とうとする働きがあります。
そのため、塩分を摂りすぎると、濃度を薄めるために水分を体にため込むのです。
これがむくみになります。
塩分の摂りすぎには注意しましょう。
また、むくみたくないからといって水分を控えるのは間違いです。
健康ならば余計な水分は尿で排出されますし、水分が足りないときは喉の渇きというシグナルが出ます。
水分が体にたまる=むくむのは血液の循環がよくないから。
水分を控えるのではなく、血流アップを心がけましょう。
塩分でむくむしくみ
【血液中の塩分濃度が高くなる】
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【薄めるために水分をため込む】
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【むくみ】