足の血管が浮き出る、ボコボコしている、むくみがひどい...。それらの症状は「下肢静脈瘤」が原因かもしれません。放置しておくと重症化する場合もある「下肢静脈瘤」ですが、軽症のうちはセルフケアで何とかなります! そこで今回は"血管の名医"である広川雅之先生の著書『血管の名医が教える 下肢静脈瘤の治し方』をご紹介。自分の症状はセルフケアで治るの? 放っておくとどうなるの? 別の病気の可能性は? 「下肢静脈瘤」に関する疑問を名医が徹底解説します。
※本記事は広川雅之著の書籍『血管の名医が教える 下肢静脈瘤の治し方』から一部抜粋・編集しました。
【前回】「下肢静脈瘤」はセルフケアで改善することも!? ケアの「3本柱」をチェック
体操は短時間でも毎日続けることを目指そう
体操を行う時間は、できれば午後から夕方にかけてがおすすめです。
午前中に行ってはいけないということではありません。
就寝中は横になっているので、心臓と足の高さが同じになり、足の血液がスムーズに心臓に流れています。
そのため、起床してすぐは足の症状が出にくいのです。
午後から夕方にかけて、足の不快な症状は増しますから、そのときに行うほうが効果的です。
次に、短時間でいいので毎日続けることも大切です。
はりきりすぎると辛くなったり面倒になったりして、結局長続きしません。
それでは意味がありません。
また、体操を行っても症状が改善しなかったり悪化する場合は、医療機関を受診してください。
下肢静脈瘤以外の病気が原因で症状が起こっている可能性があるためです。
下肢静脈瘤が進行している場合も、セルフケアでは効果が得られにくいので、医師に相談をしてください。
体操の3つのポイント
【ポイント1】午後から夕方にかけて行う
足の症状が出やすいのは、午後から夕方にかけて。その時間に行うと効果を実感しやすくなり、続けるモチベーションが高まります。
【ポイント2】こまめに毎日行う
一度やって効果が出ないからとあきらめないで。毎日続けることで症状は改善に向かいます。毎日続けられるよう、1日に行う時間は短くてOK。
【ポイント3】効果がないときは受診する
1カ月以上続けても症状がまったく改善しない、むしろ悪化しているという場合は、別の病気が原因の可能性があるので医療機関を受診してください。