ここ数年、全国的に生産農家が増えている和紅茶(国産紅茶)。日本で育った茶の樹を使い、日本で紅茶に加工されたお茶を指し、「地紅茶」と呼ばれることもあります。一般的に日本で作られた紅茶は、日本の水や食べ物と相性がよく、ミルクや砂糖なしでもおいしく味わえるのが特徴。また、緑茶に負けない健康成分の豊富さでも注目されています。
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フルーツ、ジャム、スパイス...
気分や体調に合わせてチョイス
「和紅茶は、熱湯でサッと入れておいしく飲めるのも魅力」とは、「日本茶専門店 茶倉 SAKURA」(横浜市)を営む小方奈緒さん。気分を変えたいときにはアレンジティーもおすすめです。「果物やしょうが、スパイス、ジャムなど、お好みでかまいません。飲み方次第でさまざまな味を楽しめます」。
【基本の和紅茶の入れ方】
和紅茶を入れる際は大きめの急須で。熱湯(100℃程度)を注いで約2分で抽出。
【和紅茶のアレンジを楽しみましょう】
●フルーツをプラスして
みかんやキウイなど、お好みのフルーツを入れたカップに和紅茶を注いで。
フルーツの自然な甘味で優しい味に。
●ジャムと一緒に
マーマレードやゆずなどのかんきつ系、酸味の効いたいちご、香り豊かなブルーベリーなど、フルーツジャムとも好相性。
●シナモン+しょうがを入れて
シナモンで煮たりんごとスライスしたしょうがを加えれば、香りにアクセントが。体を温めてくれる効果もあります。
ほかにも、すりおろしたしょうがやお好みのハーブなど、和紅茶に合うトッピングはさまざま。体調や気分に合わせて、ぜひ、お試しください。
取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/米山典子
小方奈緒(おがた・なお)さん
「日本茶専門店 茶倉 SAKURA」(神奈川県横浜市)店主。日本茶カフェを営むお茶の達人。これまで訪れた産地は50カ所を超える。