近年、コーヒーは健康ドリンクとしての側面に注目が集まり、高く評価されています。また長引く自粛生活で「おうちでおいしいコーヒーを飲みたい」という方も増加中。コーヒーの香りは、さまざまな緊張からホッと心身を緩めてくれる効果も期待できます。健康に貢献してくれるコーヒーをさらに楽しんでみてください。今回はUCCコーヒーアカデミー専任講師の今田 束(いまだ・たばね)さんに、「おいしいコーヒーの入れ方」を教えていただきました。
【前回】肝機能改善、糖尿病の予防...健康ドリンクとして注目!? 健康長寿に導くコーヒー習慣/心と体に効くコーヒー習慣
おうちで楽しむとびきりおいしい至福の一杯
最も一般的な紙フィルターを使って、おいしいコーヒーの入れ方を教えていただきました。
1.ドリップした際、お湯の温度が下がらないように器具にお湯(分量外)をかけて湯煎する。
2.フィルターの底と横端を互い違いに折る。こうするとドリッパーによくフィットする。
3.コーヒーを入れたら揺すって表面を平らにする。こうするとお湯が一方向に流れるのを防ぎ、均一に蒸らせる。
4.1杯分160ccのうちまずは20㏄を目安に、中心から外側に低い位置から粉にのせるように回しかける。直接フィルターにお湯がかかるとお湯だけが下に落ちてしまうので注意。
5.20秒ほど、そのまま蒸らすと炭酸ガスが発生してふっくら膨らんでくる(浅いり豆はあまり膨らまないことも)。こうすると、お湯とコーヒーがなじんで、その後均一のお湯の通り道を作ることができる。
6.低い位置の真上から、1円玉を描くように80mlを目安にお湯を注ぐ。フィルターにお湯をかけないように注意。
7.湯面が1/3ほど沈んだら同じように40ml、次に少し沈んだら20mlと2回に分けてお湯を注ぐ。
8.入れた後に泡ができているのは雑味成分がしっかり取れている証拠。抽出したコーヒーはクリアな味に。
【POINT】
★1杯分は12g
スプーンだと豆のひき方によって量が変わるので計量する。軽めが好きなら量を減らして。
★お湯は「垂直」に
ポットから出るお湯がなるべく垂直になっていると、注ぐ速度が均一になる。
★1回でお湯を注ぐと
お湯を1回で注いでもよいが、軽い味わいに抽出できる。
取材・文/石井美佐 撮影/吉田篤史 取材協力/UCCホールディングス株式会社