健康長寿に導く「コーヒー」習慣。肝機能改善、糖尿病の予防...健康ドリンクとして注目

近年、コーヒーは健康ドリンクとしての側面に注目が集まり、高く評価されています。また長引く自粛生活で「おうちでおいしいコーヒーを飲みたい」という方も増加中。コーヒーの香りは、さまざまな緊張からホッと心身を緩めてくれる効果も期待できます。

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意外とスゴい!!
コーヒーの健康効果

コーヒー好きが高じて、医師としてコーヒーの健康効果に注目。

最新科学に基づいた著書も出版する北品川藤クリニックの院長・石原藤樹先生にコーヒーの高い健康効果についてお聞きしました。

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コーヒーは健康長寿に導く

「健康に良いといわれる食品は数々ありますが、おそらくコーヒーほど膨大な人数での健康調査が行われているものはないでしょう」と石原先生。

2012年、アメリカの権威ある医学誌(※)に40万人以上の健康調査において、コーヒーの摂取量と生命予後の関連を分析した論文が掲載されました。

1日6杯以上コーヒーを飲む人は男性で10%、女性で15%、飲まない人に比べて有意に総死亡リスクが低下、心臓病や脳卒中、糖尿病、感染症などによる死亡リスクも飲む人で低下していることが認められました。

世界的な大規模調査で、コーヒーが寿命を延ばす健康ドリンクであると分かってきたのです。

「以前から私自身の5000人ほどの患者さんへの聞き取りで、1日3杯以上コーヒーを飲む人は、糖尿病になるリスクが減少することが分かっていました。ただ、この大規模調査は衝撃で、ここをターニングポイントにそれまでの "健康に良くない"というコーヒーのイメージが激変しました」

石原先生は「コーヒーは嗜好品ですが、多くの病気を予防する強力な働きがある」と断言します。

その後もさまざまなコーヒーの健康効果が発表されています。

「コーヒーが含む特定の物質が体に良い、何々に効くというような単純なものではなく、コーヒーという飲み物が複合的に健康長寿に貢献してくれるというのが現在分かっていることです。カフェインも体内ではすぐに代謝され、代謝物が良い働きをすることもあります。これからは何が健康に良いのかなど、特定物質についても解明されていくと思われます」

※「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」

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【coffee 1】クロロゲン酸が豊富

コーヒーの代表的な成分がクロロゲン酸というポリフェノールです。

ポリフェノールは植物が自らを酸化から守るためにつくり出している物質で、クロロゲン酸は動脈硬化や炎症を抑えることが分かっています。

コーヒーは特に含有量が高く、日本人が摂取するポリフェノールの半量はコーヒーから摂っているともいわれています。

【coffee 2】血糖値を改善

最も多くの研究で確認されているのが糖尿病の予防効果です。

一例ですが、110万人以上のデータを解析して2014年に糖尿病の専門誌に発表された論文では、コーヒーをたくさん飲む人ほど糖尿病になるリスクが低下していました。

クロロゲン酸は食後血糖値を低下させる働きがあるので、食前にコーヒーを飲むのが効果的です。

【coffee 3】1日3~4杯がおすすめ

これまでの世界中の調査から、糖尿病だけに限っていえば多く飲む方がリスクを軽減できたという結果が得られていますが、その他の病気なども含めると1日3~4杯のコーヒーが最も健康への効果を得やすく、総死亡リスクを減らします。

また、カフェインレスのコーヒーでも、健康効果は同じように得られます。

【coffee 4】肝機能を改善する

コーヒーに肝機能の数値を改善する効果があることは、すでに1986年から報告されています。

その後の研究でも、1日3杯のコーヒーを飲むことで、B型肝炎、C型肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患、アルコール性肝機能障害、肝硬変といった、ほとんどの慢性肝臓病の予防、改善効果が認められています。

【coffee 5】脳へも働きかける

以前から、コーヒーをたくさん飲む人にパーキンソン病が少ないことが報告されてきました。

他にも認知症の予防効果や脳卒中のリスクを減らすといった論文もあります。

コーヒーには生理活性物質だけで100以上の物質が含まれています。

さまざまな物質が複合的に健康長寿に働きかけているようです。

【coffee 6】紙フィルターが〇

レギュラーコーヒーは紙フィルターやサイフォン、カフェプレスなどさまざまな入れ方がありますが、風味は別として健康効果の点からは紙フィルターで抽出するのがおすすめです。

コーヒーが含むジテルペン等の油分は、少ないながら体には良くない成分で、紙フィルターはそれらを取り除くことができます。

《インスタントコーヒーについて》

クロロゲン酸やカフェインといった健康効果は、インスタントコーヒーもほとんど同じで大差はありません。インスタントコーヒーは約140mlのお湯に小さじ1杯のコーヒーがカップ1杯分を入れるときの目安です。カフェオレもおいしくできますが、少し濃いめに入れるのがコツです。

取材・文/石井美佐 撮影/吉田篤史

 

<教えてくれた人>
北品川藤クリニック院長・医学博士
石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京生まれ。信州大学医学部医学科・大学院卒業。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、2015年に北品川藤クリニックを開設。著書に『コーヒーを飲む人はなぜ健康なのか? 』(PHP研究所)他。

北品川藤クリニック

 

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この記事は『毎日が発見』2021年11月号に掲載の情報です。

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