「一汁三菜の食事でしっかり満足」予防レシピも開発する専門医が実践する「糖尿病予防」生活習慣

進行すると、さまざまな合併症を引き起こす糖尿病。そこで、糖尿病の発症や進行を防ぐ健康術を、10人の名医が指南。食事、運動など、すぐにマネできるものばかりです! 今回は世田谷内科・糖尿病総合クリニック 院長の櫻岡怜子(さくらおか・りょうこ)先生が実践する「生活習慣」について伺いました。

【前回】「食前と間食に高カカオチョコ」生活習慣病に精通する名医が実践する「糖尿病予防」生活習慣

【最初から読む】血糖値を上げない工夫を! 名医が教える「糖尿病」を寄せ付けない最強の6ルール

予防レシピも開発する糖尿病専門医

櫻岡怜子先生

「一汁三菜の食事でしっかり満足し、間食はナシ」

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実は糖尿病でした

約7年前、第一子妊娠中に、それまで全く問題がなかった血糖値が上昇し始め、周産期に入ったころ妊娠糖尿病と診断されました。

原因はずばり「遺伝」です。

母方の祖母がインスリンを打っていて、私も予備群でした。

特に、インスリンの分泌量が安定しないタイプでした。

当時はインスリン治療に迷いがあり、食事だけで血糖コントロールを試み、成功しました。

【食事】
"サラダファースト"で血糖値を緩やかに

サラダを毎食必ず最初に食べる「サラダファースト」を実践しています

ドレッシングは、バルサミコ酢

血糖値の急激な上昇を予防するのと、太りにくくするからです

メニューは一汁三菜のワンプレートを意識し、しっかりバランスよく、一回の食事量を減らし過ぎずに満足して食べることを心がけています

食事量を減らし過ぎると、間食に走ったりして逆に血糖値の上昇を頻繁に起こし、血管にダメージをもたらします

満足感のある食事をすることで腹持ちを良くさせ、間食をしないことを患者さんにも伝えています

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自分の本当に必要なカロリーに応じた炭水化物の量を知っておくこと(※)で、食べ過ぎを防ぐことも大切

塩分を多く含む汁物は1日1回のみにするのもポイントです

※日本糖尿病学会では、目安として1日の総摂取エネルギー量(カロリー)の50〜60%を炭水化物(糖質)で摂ることを推奨しています。

【運動】
食べたら動いてエネルギーを消費

常に食後に動くことを心がけています。

30分ほど子どもと縄跳びをしたり、お風呂に入ったり。

食事はエネルギーなので、それを消費しなければ太る一方。

エネルギー効率を考えると、食前ではなく食後に動くことが理想的です。

炊事や洗濯も立派な運動です。

【予防のポイント】
やり方次第で1年で防げる、治せる!

糖尿病の基本治療は薬よりも、食事と運動です

最も大切なのは「絶対に血糖値を下げる」という本人の「やる気」、食事を改善しようとする柔軟性、医師の助言を受け入れられる素直さと勇気です

上記のような食べ方をぜひ実践してみてください。

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取材・文/岡田知子(BLOOM) イラスト/鈴木衣津子
 

<教えてくれた人>

世田谷内科・糖尿病総合クリニック 院長

櫻岡怜子(さくらおか・りょうこ)先生

糖尿病専門医。東京女子医科大学、順天堂大学医学部附属順天堂医院糖尿病・内分泌内科勤務を経て2021年4月開院。『専門医がゼロから教える「糖尿病予備群」と言われたら最初に読む本』(自由国民社)他。

この記事は『毎日が発見』2021年10月号に掲載の情報です。

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