長年悩まされている「肩こり」はありませんか? それは「肩甲骨のむくみ」が隠れているかもしれません。今回は、東京医科大学 整形外科准教授の遠藤健司(えんどう・けんじ)先生に「肩こりをスッキリさせる生活習慣」について教えてもらいました。
【前回:「もむ」「たたく」だけじゃない♪ 慢性的な肩こりに、こりを流す「肩のむくみとり」体操】
いつでも肩こりすっきり習慣
1時間に一度は背伸びをしましょう
長時間同じ姿勢でいると筋肉が動かないため、血流が悪くなります。1時間に一度は、グーッと大きく腕を伸ばして肩甲骨周りの血流を促しましょう。
お出かけはバッグよりリュックで
外出するときは、体の重心近くで重みを支えるリュックが最適。どうしてもバッグを持つときは、ときどき持ち手を替えて肩の負担を分散させましょう。
寝る前は寝返り練習を
睡眠中、動かないでいると起きる頃にはファシア(※内臓や骨、血管、筋肉などをくまなく覆う組織のこと)がむくんでガチガチに。寝る前に意識的に寝返りを打つように体を転がすと、実際に寝返りが打ちやすくなります。また、寝具は少し硬めがおすすめ。
座っているときは、あごを引いて骨盤を立てる
座っているときに姿勢の悪さに気付いたら、あごを引いて姿勢をリセットしましょう。あごを人さし指で軽く押すと、自然と背すじが伸びて骨盤も立ちます。
取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) 撮影/西山輝彦 イラスト/ノグチユミコ モデル/永谷佳奈