医師に聞いた「ヨガ」が高血圧の予防・改善に効果的な理由。誰でも無理なくできるのも魅力です

ゆっくりとした呼吸で行うヨガは、血圧を下げるってご存じですか? 気持ちよ~く体を伸ばして、高血圧を改善しましょう。今回はウェルビーイング クリニック駒沢公園院長の布施 淳(ふせ・じゅん)先生に「ヨガで血圧が下がる理由」をお聞きしました。

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副交感神経を活発にして「高血圧を予防・改善」

「血圧を下げるには運動療法が効果的です。なかでもヨガは、誰でも始めやすく続けやすい。ひざなどに痛みがあっても無理なくできます」と、布施淳先生。

ではなぜ、ヨガで血圧が下がるのでしょう?

血圧が高い人は、活動中に活発になる交感神経が常に優位になりがちです。

しかし、血圧を下げるには心身をリラックスさせる副交感神経の働きを促すことが必要。

ヨガは、ゆっくりとした呼吸を意識しながら体を動かします。

すると、副交感神経が優位になり、血液の流れもゆるやかに。

また、有酸素運動の一面もある他、マインドフルネスといわれる瞑想法の働きも。

これらが複合的に作用することで血圧の降下に役立ちます。

「ヨガをすると、最高・最低血圧ともに5程度下がるという研究もあります。週3回程度、10分でいいので呼吸を意識したヨガを行ってください。循環器系疾患のリスクを減らすには、125/75mmHgを目指すといいでしょう」


目標としたい血圧は 125/75mmHg!

ヨガで血圧が下がる3つの理由

1.ゆっくり呼吸
●自律神経を整える
ゆっくりと長く息を吐くことで、心身をリラックスさせる副交感神経が優位に働き、血流が改善して血圧が下がりやすくなります。
●心拍数が下がる
呼吸のリズムに合わせて心臓の拍動がゆるやかになり心拍数が低下。心拍数が低く安定すると心血管疾患リスクが下がります。
●よく眠れるようになる
血圧管理には、良質な睡眠も大切です。ヨガで呼吸を整えることで、心身がリラックスしてよく眠れるようになります。

2.有酸素運動
●血管を拡張
生理活性物質(※)のプロスタグランジンEなどを増やして血管を拡張させたり、血管内皮機能を改善させることで降圧効果が期待できます。
※生体内のさまざまな生理活動を調節したり、影響を与えたり、活性化したりする化学物質の総称。代表的なものでは、ホルモンや神経伝達物質など。
●ナトリウムの排泄

体を動かすとインスリンの感受性が良くなり、ナトリウム(塩分)の排泄がスムーズになって血圧が下がります。

3.マインドフルネス
●いまの気持ちに集中
ヨガの動作や呼吸に意識を集中することで抱え込んでいたストレスがスッと消えて、血圧や心拍数を下げるのに役立ちます。
●体調管理しやすくなる
心が穏やかになるとともに自己管理能力が上がるので、食生活や体調などのコントロールがスムーズになります。

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取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) 撮影/齋藤ジン イラスト/平野瑞恵

 

<教えてくれた人>
ウェルビーイング クリニック駒沢公園院長
布施 淳(ふせ・じゅん)先生
東京慈恵会医科大学卒業後、国立病院機構東京医療センター循環器内科で20年以上にわたり、循環器救急・心臓カテーテル治療・生活習慣病の診療を中心に従事。2018年より現職。

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この記事は『毎日が発見』2021年2月号に掲載の情報です。

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