ひざが痛くて歩きづらい、痛くなりそうだから外出したくない――年齢を重ねて感じるそんなひざの悩み。理学療法士の土屋元明さんは「ひざの痛みの多くは、ひざ関節や軟骨の変形ではなく、ひざから足首までのねじれが原因になっている可能性がある。痛みをセルフケアすることはできる」といいます。そこで、土屋さんの著書『ひざのねじれをとれば、ひざ痛は治る 1日5分から始める超簡単ひざトレーニング』(方丈社)から、ひざ痛の原因や自宅で簡単にできるセルフケア方法をご紹介。実践して、自分で元気に歩く力を手に入れませんか?
見立ての手順
ねじれの見立てはとても簡単です。
まずひざのお皿(膝蓋骨)とすね頭の位置を確かめ、「痛みがあるほうのひざ」を見てみましょう。
座って足を伸ばし、お皿を天井に向けたままチェックしてください。
ねじれがない人の場合、すね頭は「お皿の幅のほぼ中央(やや外側)」の位置にあります。
痛みがあるほうの足の、すね頭のある位置はどこでしょうか。
続いて「痛みがないほうのひざ」も見てみましょう。
すね頭のある位置によってねじれの強さ(以下の中・強・最強)がわかります。
ねじれが強いほど、そして左右の差が大きいほど痛みが強く出る傾向があり、ねじれがあるひざの柔軟性も失われて、ひざが伸びにくくなっていることが多いです。
ねじれの見立て
※イラストは右足のひざです
●中ねじれ
すね頭の位置がお皿の下、中央より外側。
ひざを伸ばすと違和感があったり、すこし痛みを感じる人が多いです。
●強ねじれ
すね頭の位置がお皿の下、中央よりさらに外側。
ひざを強く伸ばそうとすると瞬間的に強い痛みを感じますが、その後は比較的、ラクになる人が多いです。痛くないほうのひざと比べて伸びにくくなっています。
●最強ねじれ
すね頭の位置がお皿の下、外側ラインにかかるくらい外側。
痛くてひざが最後まで伸ばせないか、痛くないほうのひざと比べて伸びにくさを強く感じる人が多いです。
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ひざ痛の原因やその見立て、トレーニング方法などが全5章で紹介されています