チャーハンと白米「糖尿病によくない食事」はどちらでしょう?

「血糖値が高くなってきて不安...」という人は、筋肉が衰えているかもしれません。加齢や運動不足によって、糖を消費しやすい筋肉(速筋)が減ることで、糖の消費量も減少してしまうんです。そこでオススメしたいのが1回7秒のスクワット。25年にわたってスクワットを研究してきた、うさみ内科院長の宇佐見啓治(うさみ・けいじ)先生に「血糖値が下がる7秒スクワットの効果をアップする生活習慣」について教えていただきました。

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【問題です】どちらの食事が糖尿病によくないでしょう?

チャーハンと白米「糖尿病によくない食事」はどちらでしょう? 2012_P016_01.jpg

正解は・・・白米。
実は、チャーハンはお米が油でコーティングされているため、体の中に入ってきても血糖値が急激に上がることはないのです。

これでスクワットの効果がアップ!

血糖値を正常範囲にするには夕食のご飯をがまんするだけ

血糖値を急激に上げないためには、食事も大切と宇佐見先生。

糖尿病の改善や、予備軍からの脱却にはどんな工夫が必要でしょう?

「気を付けたいのは、ご飯や麺類などの炭水化物ですが、7秒スクワットを続けていれば、夕飯時だけ、ご飯を食べるのをがまんするだけで十分です。夕食でご飯を一粒も食べない分、肉や魚、野菜、卵などのおかずは多めに摂るようにしてください。また、間食は、ナッツ類を一つかみ、チーズを一かけら程度にするといいでしょう」

宇佐見先生がおすすめする、多く摂りたい食品は下の通りです。

7秒スクワットとともに生活習慣に取り入れて、血糖値の安定に役立てましょう。

夕食はおかず多め間食はナッツやチーズを

【たっぷり食べていいもの】

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《画期的な新薬は薬を使った糖質制限》

2014年から日本でも使われるようになった「SGLT2阻害薬」は、腎臓に作用して、過剰な糖を尿として体の外に排出し、血糖を下げます。

体内に余分な糖質を残さない、薬を使った糖質制限ともいえる画期的な新薬として、世界中で注目されています。

【適している人】
肥満で、比較的若い年齢の糖尿病患者に適しています。

【注意が必要な人】
服用することで体重減少が起こりやすいため、やせ形の人は注意が必要。高齢者、インスリン分泌能・腎機能の低下がある人も要注意です。

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取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) 撮影/西山輝彦 イラスト/落合 恵

 

<教えてくれた人>
うさみ内科院長
宇佐見啓治(うさみ・けいじ)先生
福島県立医科大学卒業後、同大学附属病院第二内科入局。福島赤十字病院内科勤務を経て現職。専門は内科全般、糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満など成人病治療。日本糖尿病学会所属。日本内科学会認定医。

この記事は『毎日が発見』2020年12月号に掲載の情報です。

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