「しらす干し+すだち」をご飯にのせて免疫力アップ!麻酔科の名医が実践する健康術

新型コロナウイルスの流行により、感染予防対策とともに、免疫力という言葉をよく耳にするようになりました。では、免疫力を上げるために、名医と呼ばれる医師はどのようなことを心掛けているのでしょう? 今回は、痛みのない人生を医療で導く、富永ペインクリニック院長の富永喜代先生が実践する健康術をご紹介します。

「毎日の暮らしを丁寧に、大切に」

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[食事] 栄養あるしらす干し+すだちを

たっぷりしらす干しを、しょうゆをかけず、故郷・徳島の特産であるすだちをたっぷり搾ってご飯の上にのせて食べています。

私の好みはうまみが凝縮され、食べやすい天日干し。

免疫力向上には「アミノ酸スコア(※)」の高い良質のたんぱく質を摂ることが重要です。

※食品中に含まれる必須アミノ酸のバランスを数値化したもので、100に近いほど良質のたんぱく質とされています。

人体では作れない必須アミノ酸が多く、骨粗鬆症を防ぐカルシウムも摂れるしらす干しは、免疫力アップの強い味方。

生や釜揚げよりビタミンDも豊富で、カルシウムの吸収にも役立ちます。

すだちには生活習慣病などの予防効果があるクエン酸も豊富。

発がん抑制作用など多くの健康効果を持つ栄養素「スダチチン」も含まれ、おすすめです。

アミノ酸スコア100を意識し、牛肉も積極的に食べます。

牛肉を摂ると生まれる「アナンダマイド」は脳が幸せを感じるホルモンなので、気分も上がるんですよ!

[運動] 続けるには毎日の習慣に組み込むこと

週5日、通勤時間を利用して片道25分のウォーキングをしています。

ときどき太ももを高く上げながら歩いたり、早足で歩いたり、あえて大きなバッグを持ったりと、負荷をかけながら歩いていますね。

[習慣] 熱め・短めの入浴でさっぱり気分転換

のぼせやすい体質なので、普段は短時間で熱めのお風呂に入っています。

時間は全部で15分ほど。

夜のお風呂は一日の終わり支度のようになり、早く済ませないといけない気分になるので、休日はまだ明るい夕方に入ってリフレッシュタイムに。

夕焼けを窓越しに眺め、夏の夜長を楽しんでいます。

[その他] 特別なことはせず小さな幸せを見出す

①十分な睡眠、②栄養バランスのとれた食事、③ストレスをためない、を心がけた生活を送ることが、結果的に免疫力を保つ習慣につながります。

「免疫」といっても何も特別なことではありません。

日々を大切に、ゆとりをもって過ごすこと。

心に潤いを与えてくれる趣味を持ったり、気心の知れた友人とのおしゃべりなどを楽しんだり、身の回りにある幸せを感じられる生活を送ることが大切です。

●富永喜代先生の1日通勤時間が運動タイムに

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取材・文/岡田知子 イラスト/鈴木衣津子

 

<教えてくれた人>
富永ペインクリニック 院長
富永喜代(とみなが・きよ)先生
1993年より聖隷浜松病院などで麻酔科医として勤務、延べ2万人を超える臨床麻酔実績を持つ。2008年、クリニック開院。痛みで苦しまない人生を医学で導く痛み最新医療のリーダーとして、メディア出演多数、著書は40万部超。

この記事は『毎日が発見』2020年9月号に掲載の情報です。

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