新型コロナウイルスの流行により、感染予防対策とともに、免疫力という言葉をよく耳にするようになりました。では、免疫力を上げるために、名医と呼ばれる医師はどのようなことを心掛けているのでしょう? 今回は、腸に着目して健康と美を追求されている小林メディカルクリニック東京 院長の小林暁子先生が実践する健康術をご紹介します。
「食物繊維を摂って20年間病気知らず」
[食事] "腸活"に不可欠な食物繊維を1日25g
食物繊維を意識した食事を心がけています。
特に海藻やきのこ類などに多く含まれる水溶性食物繊維は、悪玉菌を抑える短鎖脂肪酸を発生させる、腸の粘膜免疫システムの要。
天然の水溶性食物繊維のサプリメントも取り入れ、摂取量を安定させています。
約20年続けていますが、この間、一度も風邪をひいたことがありません。
抗酸化物質を含む緑黄色野菜も、旬のものを中心に取り入れています。
添加物の多いハム類、白砂糖は避けています。
お菓子は私が手がけているオーガニック、白砂糖不使用、食物繊維たっぷりの「ドクターズデザインプラスラボ」のものしか基本的には食べません。
[運動] 早朝の散歩と運動で体力づくり
毎朝1時間、犬の散歩がてらのウォーキング、週4~8時間の乗馬のほか、ヨガ、ゴルフを楽しんでいます。
乗馬の時間が少ないときは、週3回の筋トレでカバー。
[習慣] 疲れたときは水分を摂りながら水素浴
水分は1日2Lを目安にしっかり摂取。
入浴は、夜にときどき湯船につかるときは40℃前後のお湯に水素の入浴剤を入れ、水分を摂りながら15分ほど入浴すると、筋肉疲労が取れます。
汗をかいたらすぐ着替えるのも習慣。
汗でぬれた衣類で体を冷やさないためです。
[その他] 好奇心旺盛で常に初心者であるように
常に新しいことを勉強したり、未体験のスポーツに挑戦したりしていますが、いつも必ず何かの初心者であることで、知らないことを恥じたり、自分で決めつけたりする生き方をせずにいられます。
他国の問題も自分に置き換えて考え、常に自分の意見をまとめていて、これは今後も続けたいと思っています。
このことが、精神の加齢を防いでくれると信じています。
不安になることも多いですが、するべきことをきちんとしていれば大丈夫。
不安定な気持ちで免疫力を下げることは避けましょう。
気晴らしもしながらストレスをコントロールし、心も体も健全に過ごせるといいですね。
●小林暁子先生の1日(朝型で家事も朝に集中!)
【まとめ読み】特集「名医10人の免疫力を上げる生活習慣」記事リスト
取材・文/岡田知子 イラスト/鈴木衣津子